大谷翔平、好成績の要因はフライ減!? 米メディア注目、フライ率はMLB2番目の低さ

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

「ザ・スポーツデイリー」のムシコ記者が分析「コンタクトの質が著しく向上」

 29日(日本時間30日)に行われたアスレチックス戦では6試合ぶりにノーヒットに終わったエンゼルスの大谷翔平投手。相手左腕のブレッド・アンダーソン投手に苦戦を強いられて4打数0安打に終わり、今季の成績は170打数50安打10本塁打33打点、打率.294となった。

 前日の同戦で3安打し、今季5度目の猛打賞で打率を3割に乗せた大谷だったが、1日で3割を割り込むことになった。それでも、6月は90打数30安打7本塁打20打点の打率.333と好調で、大谷の調子とともにエンゼルスのチーム状態も上向いてきている。この日の2連敗で5割に逆戻りとなったものの、プレーオフ進出を狙えるところに位置している。

 2番を打つトラウトと共に、エンゼルス打線を牽引している大谷。2年目の今季の急成長ぶりにスポーツ専門メディア「ザ・スポーツデイリー」はマット・ムシコ記者による「ショウヘイ・オオタニの注目すべき成績」とする特集を掲載している。

 記事ではまず「エンゼルスの近況は、現在プレーオフの可能性をかけて戦うほどまでに、回復しつつある」と、上昇気配にあるエンゼルスのチーム状況に言及。そして、大谷について「出だしで遅れたにも関わらず、彼はどんどんよくなっている。二刀流スターの彼のここまでの成績は、打席数182、打率.290 出塁率.352 長打率.519 本塁打10、33打点、131wRC+、0.8 fWARである」と、27日(同28日)時点での成績を出し、その働きぶりを称えている。

 その中で、記事では昨季と今季の大谷の打球傾向の違いを分析。ゴロ、ライナーの確率が上昇している中で、ムシコ氏は「私が特に注目しているのはフライ率である」と今季、大谷がフライを打つことが減少している点に着目している。記事では「少なくとも180以上打席に立っている打者の中で、オオタニのフライ率は球界で2番目に低く、ウィルソン・ラモス(18.2%)のみが彼より低い数値になっている」と指摘している。

 メッツのラモスは今季73試合に出場し、236打数64安打9本塁打41打点。大谷よりも打席数は多いが、本塁打は1本少ない。ムシコ記者は大谷が打ったフライが本塁打となる割合を出し「フライの中の本塁打の割合が昨年の29.7%から今年は45.5%に上がっている。その要因は、オオタニのコンタクトの質が著しく向上しているためであろう」と分析している。

“フライボール革命”が広がる中で、それとは逆をいっている大谷の打球傾向。ムシコ氏は「はたしてオオタニが今後もフライを多く打たずとも、パワーを発揮し続けることができるのだろうか。興味深く見ていきたい」とし、今後の大谷のプレーに注目していた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY