DeNA、球界初のコンディショニングセミナー開催 子供たちへの指導に必要なものとは
肩、肘などの障害予防について具体的な図表で説明、実際にエクササイズの動きも
その上で、障害予防に向けて、子どもたちの姿勢や胸郭の状態、骨盤の動きをチェックする事が必要なことを具体的な図表で説明。そして最終的に、肩・胸郭、体感、膝・股関節の部位に分けた予防エクササイズが紹介された。スタッフが実際にその動きをやってみせた。
このエクササイズはベイスターズの選手も日常的に行っているものだ。塚原氏は「朝に30分エクササイズをやっても、翌日には体はすぐに固くなってしまう。エクササイズは、1日のうちで暇を見つけて5分でも10分でもこまめにやることで、障害を予防できる」と話す。
NPBの球団が、コンディショニングセミナーを行うのは初めてだ。塚原氏は「木塚投手(敦志、現コーチ)は、肩の可動域がものすごく大きかった」、「筒香選手は、あんな(ガッチリした)体をしているが、ブリッジから体を横に一回転させることができる」など、ベイスターズの選手の名前を出して、説明をした。指導者、保護者の中にはベイスターズのキャップやシャツを着た人も多かったが、いっそう話に惹きつけられただろう。
質疑応答も活発だった。やはりこうした活動でも、NPBの影響力は非常に大きい。DeNAは横浜市、川崎市でベースボール・アカデミーを運営している。また横浜市内の幼稚園、保育所、小学校を回って「野球あそび」の普及活動を行っている。これに大人が、「子どもを野球障害から守る」取り組みが加われば、「野球離れ」に対する取り組みはさらに強化されることだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)