鷹グラシアル、思いのこもった6打点 球宴前後にチーム離脱「残る試合で貢献を…」

2安打6打点と活躍したソフトバンクのジュリスベル・グラシアル【写真:荒川祐史】
2安打6打点と活躍したソフトバンクのジュリスベル・グラシアル【写真:荒川祐史】

初回に先制3ランを放ち、8回には逆転の2点打

■ソフトバンク 8-6 楽天(2日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手が、2安打6打点と大暴れした。2日、本拠地ヤフオクドームでの楽天戦。初回に先制の17号3ランを放つと、逆転された8回には再逆転する2点適時二塁打。2安打6打点の活躍だった。

 初回無死一、三塁で先制の17号3ラン。「自分でも凄いバッティングをしたなと、信じられないくらい。本塁打にするのは難しいボールだった」。高めのボール球を“大根切り”のように叩いた。6回には犠飛。モイネロが銀次に逆転2ランを浴びた直後の8回1死満塁では右前へ試合を再びひっくり返す2点適時打。2安打6打点の大活躍で逆転勝利を演出した。

 昨季加入し今季で2年目を迎えたキューバ人助っ人。今季は打率.332、17本塁打41打点の好成績を残し、その勝負強さからも、今やソフトバンクにとってなくてはならない存在になった。「去年経験出来たことが大きい。練習の流れや何がこの後あるか、何をやるべきか、選択が出来るようになった。経験が生きている」。1年間の経験が土台となり、今季の活躍に繋がっているという。

 7月下旬から8月中旬にかけてチリで行われるパンアメリカン競技大会に出場するキューバ代表に招集されたため、オールスター前後にチームを一時離脱するグラシアル。夏場に約1か月不在となるだけに、チームにとっては大打撃となる。それだけに、チームを離れるまでの試合への思いは強い。「残っている試合を全力で戦うことは変わらない。戻ってきた時にチームが1位でいられるように、残る試合でチームに貢献できればいいと思う」。出来る限りチームのために――。そんな思いのこもった6打点だったのだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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