スカッグス投手急死でエ軍が会見、 大谷らも見守る 監督は涙、試合開催へ「彼が望むこと」

会見に臨んだエンゼルスのオースマス監督、エプラーGM、モレノ球団オーナー、カルピーノ球団社長(左から)【写真:編集部】
会見に臨んだエンゼルスのオースマス監督、エプラーGM、モレノ球団オーナー、カルピーノ球団社長(左から)【写真:編集部】

3日は予定通り試合開催へ、前日は「タイラーについて皆で話せ、笑いあえた」

 エンゼルスは2日(日本時間3日)、タイラー・スカッグス投手の急逝から一夜明け、敵地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンで記者会見を行った。ビリー・エプラーGM、ブラッド・オースマス監督らが出席。オースマス監督は会見中に涙を流し、この日の試合(同9時5分開始)を予定通り行う決断を下した理由について「これがタイラーの望むことだから」と話した。会見はエンゼルスの選手たちも見守る中で行われ、スカッグス投手と仲の良かった大谷翔平投手も出席した。

 スカッグス投手は1日の(同2日)午後2時過ぎに遠征先のテキサスのホテルで意識不明の状態で発見され、その後、死亡が確認された。27歳だった。突然の悲劇を受け、同7時5分に試合開始予定だった試合は中止に。エンゼルスの選手は数人がすでに球場に到着していたが、すぐに宿舎へと引きあげていった。

 一夜明けたこの日、エンゼルスは会見を行い、エプラーGMは「このような記者会見を開くことになるとは想像していませんでした。昨日家族を1人失いました。タイラー・スカッグスはチームメート、兄弟、友人でした。そして、最も重要なことは彼が夫であり、息子であったことです。素晴らしい若者でした。将来有望でした。我々皆にとって理解できないことが起こりました。彼は我々の心の中で生き続けます」などと、時折声を詰まらせながら話した。

 また、この日の試合を予定通り行う決断を下したことについて、オースマス監督は「1つには、これがタイラーが望むことだと思いました。そして、ルーティンに戻る時だとも思いました。気持ちもそらせます。初球から試合終了までの間は多くの問題を考えなくなります」と説明。前日にどう過ごしたかを聞かれると、「チームは数回集まりました。重要なことは、タイラーについて皆で話せ、思い出話で笑いあえたことです。彼がしたおかしなことについて話しました」と話し、こらえ切れずに涙を流した。

 会見は、エンゼルスの選手たちも見守り、マイク・トラウト外野手、アルバート・プホルス内野手、ジャスティン・アップトン外野手、大谷らも出席。トラウトは憔悴しきった様子でショックを隠せなかった。

 左腕のスカッグス投手はエンゼルスの地元カリフォルニア州サンタモニカ出身。今季も先発ローテーションの一員として活躍し、15試合登板で、7勝7敗、防御率4.29の成績だった。メジャー通算では96試合登板で28勝38敗、防御率4.41。死去する2日前の29日(同30日)の本拠地アスレチックス戦で先発したばかりで、4回1/3を2安打2失点で敗戦投手に。これが最後の登板となった。

(Full-Count編集部)

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