ロッテ鈴木、8年目で月間MVP初受賞「不思議な力が出た1か月でした」

6月度の大樹生命月間MVPを受賞したロッテ・鈴木大地【写真:岩国誠】
6月度の大樹生命月間MVPを受賞したロッテ・鈴木大地【写真:岩国誠】

全22試合に出場し7本塁打、61塁打、長打率.656がリーグトップ

 9日、ロッテの鈴木大地内野手が6月度の大樹生命月間MVP(パ・リーグ打者部門)に選ばれ、ZOZOマリンスタジアム内で受賞会見が行われた。鈴木はプロ8年目で初受賞となった。

「月間MVPに選んでいただき光栄です。僕自身初めてで、いつかは獲ってみたい賞でした」と初受賞の喜びを語った鈴木。6月は全22試合に出場し7本塁打、61塁打、長打率.656がリーグトップ。打率.344(93打数32安打)、出塁率.398と好成績を収めたが「数字を見たら自分の成績とは思えない。何か不思議な力が出た1か月でした」と、振り返った。

 好成績の要因について「自分ではよくわかっていない」と前置きした上で「今もそうなんですが、昨日がよくても今日、悪くても今日というように『1日1日を』という思いで今年はずっとやっているので、いい意味で前の日の成績も気にしなかったですし、そういう切り替えもすごく良かったのかな」と話した。

シーズン当初は定位置の確約がない状態からスタートした鈴木だが「今シーズンは絶対、今まででいちばんいい成績を残してやるんだ」と、悔しさを力に変えた。ポジションを勝ち取り、今回の受賞へと繋げ「でも今が終わりではないですし、これから後半戦に入ってもっと苦しかったり、悔しい思いをすることが絶対あると思いますが、そのための準備もしてきていましたし、開幕直後の苦しい思いを超えるものはないと思っているので。あとは今日やれる事を全力でやろうと毎日思っているので、大丈夫だと思います」と、今後も変わらぬ活躍に自信をのぞかせた。

「今は9連戦の8戦目と正直、みんな体力的にもきつい部分がありますが、それはどのチームも一緒。その中で残り2試合、勝って終われば全然違うので、とにかく力を出し切って、まずは今日の試合を全力で頑張りたい」と、チームを鼓舞しながら、自らも日々全力で戦っていく決意を語った鈴木。自身の受賞会見だったが、最後はチームの勝利への思いを語った。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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