大谷翔平ら若手をMLB本塁打競争に 米TV局提言「有望選手を多く参加させるべき」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

今夏のホームランダービーはアロンソ、ゲレーロJr.の新人対決に「思い出深いダービー」

 MLBオールスター戦の前夜祭として8日(日本時間9日)に行われたホームランダービーは新人のピート・アロンソ内野手が初優勝。ブルージェイズの20歳ブラディミール・ゲレーロJr.との新人対決を制した。敗れたゲレーロJr.は3度の延長戦にもつれたドジャース・ピーダーソンとの準決勝で勝ち上がるなど過去最多の計91本。最後に力尽きたが、本塁打競争は大いに盛り上がった。米スポーツ局「CBSスポーツ」は「2019年のホームランダービーは、なぜMLBがこのイベントを若きスターたちの飛躍の場(浮上するための場)として活用すべきであるかを示した」と報じた。

 今年の本塁打競争は若手選手によって争われた。記事では「『子供のように(思うがままに)プレーさせてあげなさい』というのはただのマーケティングのスローガンにとどまらない――。ホームランダービーの基本理念になるべきだ」と提言。続けて「地元の人気者を1人、せいぜい2、3人の有名なベテランを入れる以外は、これからの若い有望な選手達を多く参加させ、ホームランダービーを文字通り彼らの飛躍の場として扱うべきである」と人選例を挙げた。

 準決勝に進んだのはアロンソ、ゲレーロJr.、ピーダーソン、アクーニャJr.。ピーダーソンこそメジャー6年目だが、アロンソ、ゲレーロJr.は新人で、アクーニャJr.は2年目だ。「球界が若手の選手たちを優遇し、このやり方によって、また新たに思い出深いダービーの夜が生まれた」とし、来季以降の出場期待選手を記している。

「この若者優先の風潮をこのまま続けてほしいと思う。エンゼルスの二刀流ショウヘイ・オオタニは史上稀な才能であり、彼がどんどん公に出れば出るほど、良いことになる。パドレスのルーキー遊撃手のフェルナンド・タティスJr.は、すでに野球界で最もエキサイティングな選手の一人である」

 大谷の豪快な打撃練習は他球団の選手の視線も集めるところ。それでも、昨年10月初旬の右肘トミー・ジョン手術から打者に復帰したのは5月7日で、タフさも求められる本塁打競争では右肘への影響が懸念されるなど選出されなかった。

 来季以降、大谷が真夏の祭典でかっ飛ばす姿は見られるのだろうか。来季も大きな関心事となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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