鷹、黒星も貯金16で折り返し 工藤監督「本当によくやってくれた」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

緊急降板となった和田は下半身の張り「無理させないように代えました」

■西武 7-3 ソフトバンク(10日・ヤフオクドーム)

 シーズン前半の最終戦となった10日、ソフトバンクは西武に逆転負けを喫した。西武打線に中盤以降に4本塁打を被弾。前半戦を48勝32敗4分、貯金「16」のリーグ1位で、シーズンを折り返すことになった。

 2点リードの5回、先発の和田毅が2本のソロ本塁打で同点とされると、さらに2人の走者を背負い、外崎への2球目を投じたところで左脚の異変を訴えて降板した。急遽の登板となった田中正義が外崎に勝ち越しの2点打を浴び、逆転を許した。7回には4番手の松田遼が山川、中村に連続本塁打を浴びて点差を広げられた。

 試合後、工藤公康監督は緊急降板となった和田について「下の方の張りが出たので無理させないように代えました。多分、自分が思っていたよりも下半身が疲れていたんじゃないかと思います」と説明。2人目の田中については「ボール自体は悪くないがもっともっと向かっていく気持ちを出した方が結果は良くなると思います。四球出したり打たれることはありますが、バッターに対する思いを強く出した方がいい。まあ、今日は(今季の)初登板ですしね」とかばった。

 8回から登板して1軍デビューを果たし、2イニングを完璧に抑えた2年目の田浦については「しっかり勝負できていましたね。度胸もいいように見えたし、いいピッチングだったと思います」と満点デビューを称えた。

 この日こそ敗れたとはいえ、リーグ戦再開後の12試合を10勝2敗で終え、4カード全てに勝ち越した。「選手たちが強い集中力を持って戦ってくれました。本当によくやってくれたと思います」と、ベテランと若手が一丸となった12試合を振り返り、選手たちの働きを称えていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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