ホークス田浦、2回“完全”デビュー 工藤監督「少しずつ経験してもらえれば」

ソフトバンク・田浦文丸【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・田浦文丸【写真:藤浦一都】

8回から2イニングを無安打無失点「2軍でやってきた以上のもの出せた」

■西武 7-3 ソフトバンク(10日・ヤフオクドーム)

 敗戦となった10日の西武戦の中で、ソフトバンクの2年目左腕・田浦文丸投手が堂々のデビューを飾り、2イニングを6人で終えるパーフェクトピッチングを見せた。

 高校時代、U-18ワールドカップ日本代表の一員として世界を相手に戦った田浦が、ついにヤフオクドームのマウンドに立った。4点ビハインドの8回に右打者3人を3者凡退に抑えると、9回には秋山、源田といった左打者とも対決。ストレートを中心に、得意のチェンジアップも駆使して、この回も三者凡退で終えた。「緊張はしなかったです。無駄なボール球がなかったし、ファームでやってきたこと以上のものが出せたと思います。ブルペンでも緊張しなかったので、逆に大丈夫かなと思っていました」。デビュー戦とは思えない堂々とした投球だった。

 8回には木村からプロ初の三振を奪ったボールは、ベンチへの帰り際に甲斐からポンと投げ渡された。「初奪三振のボールとして記念にもらいました」と田浦。2年目のデビューに「今年1試合でも1軍に上がることが目標だったので良かったです」と語るとともに、「この1試合で満足せずに次も良いピッチングができるように、身体のケアをしっかりやりたいです」と、早くも次なる登板に向けて意欲を示した。

 工藤公康監督も「ストライクを取るのを怖がらずにしっかり勝負できていた。度胸もいいように見えました。少しずつ経験してもらえればいいと思います」と高く評価した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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