大谷、スカッグス投手は「お兄ちゃんみたい」 前日の継投ノーノーに「何かあるのかな」

マリナーズ戦を前にキャッチボールを行ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
マリナーズ戦を前にキャッチボールを行ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

全員が「45」を着用した後半戦初戦で快勝「どの試合も負けられないですけど、その中でも…」

■エンゼルス 13-0 マリナーズ(日本時間13日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、本拠地マリナーズ戦の試合前にブルペン入りし、捕手を立たせて20球、座らせて20球を投げた。後半戦初戦となった12日(同13日)の同戦では、全員が1日(同2日)に急逝したタイラー・スカッグス投手の背番号「45」を着用し、13-0で快勝。コール、ペーニャとつなぎ、史上13度目の継投でのノーヒットノーランを達成するという、球団史に残る一戦となった。大谷は「何かあるのかなとは感じました」と振り返った。

 大谷自身は前日の試合で第1打席にヒットを放ち、自己最長タイの8試合連続安打をマーク。チームは継投ノーノーを達成して特別な一戦を快勝で飾り、試合後には全員が着用していたユニホームをマウンドに置いた。まさに、スカッグス投手、そして、大事な人を亡くした家族に捧げる勝利となった。

 一夜明け、大谷は「どの試合も負けられないは負けられないですけど、その中でも負けられない試合だったのかなと思うので、ああいう風に点を取るのもそうですし、最後までノーヒットでいけたというのもそうですけど、何かあるのかなとは感じました」と感慨深げ。そして「みんながそういう気持ちで臨めたんじゃないかなと思います」と振り返った。

 さらに、親しかったスカッグス投手については、改めて「唯一、同じ代理人の先輩なんですけど、入ってきたときから声をかけてくれて、僕もすごく(チームに)入りやすかったですし、お兄ちゃんみたいな感じだったのかなと思います」と回顧。感謝の気持ちを明かした上で「もちろん、あれで終わりというわけではないので、今シーズンもっとより良いものにしたいなと思ってますし、まずは昨日ああいう試合ができて、本当に良かったかなと思うので。スカッグス投手だけではないですけど、親族の方も観に来ていたので、いい試合ができてよかったんじゃないかなと思います」と話した。

 後半戦は最高のスタートを切ったエンゼルス。この先もチーム一丸で前進していくことになる。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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