広島バティスタ、同点弾&決勝弾の2ラン2連発 父が初観戦「お父さんのおかげ」

広島のサビエル・バティスタ【写真:荒川祐史】
広島のサビエル・バティスタ【写真:荒川祐史】

迎打撃コーチから「もっと積極的にいくように」、アドバイス受けて一日で復調

■広島 4-2 巨人(20日・マツダスタジアム)

 広島のバティスタが、2本の2ランでチームに連夜の逆転勝利をもたらした。0-2の6回に巨人先発・今村から同点弾を放ったバティスタは、8回には3番手のデラロサからライトへの決勝2ランで試合を決めた。

 打線が5回までわずか2安打に抑えられたが、6回に2死から菊池涼の安打の後、「追い込まれたのでポイントを前にして、しっかり自分のスイングで捉えることができた」とバックスクリーン横へ特大の一発。さらに8回には「デラロサの球は昨日も見ていた。スライダーを空振りしたが、真っ直ぐだけを待っていた」と振り切った打球は、ライトポールを直撃する殊勲の一打となった。バティスタは「距離はあったが、際どかったので、中に入ってくれと思いながら走った」と決勝弾を振り返った。

 19日の試合では4打席で3三振。見逃し三振が2つと散々な結果に終わっていた。緒方監督は「バティはスイングができていない」と心配したが、「もっと積極的にいくようにバッティングコーチにアドバイスしてもらった」と迎打撃コーチの助言もあり、一日で復調した。「昨日は打てなかったが、気持ちを切り替えて試合に臨んだ。2打席目までヒットが出なかったので、なんとか貢献したいと思って打席に入った」というバティスタは「迎さんからボール球を見ることはできているが、ストライクをしっかり振らないといけないと言われた」というアドバイス通り、積極的な打撃で結果を出した。

 スタンドには「初めて観戦に来た」という父親の姿があった。「今日の試合はお父さんのおかげ」と感謝したバティスタ。5月に月間打率.352、10本塁打、21打点で快進撃の原動力となったドミニカンが、再びチームを上昇気流に載せる。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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