侍ジャパンは16安打13盗塁で21得点快勝発進 仁志監督も手応え「よく走った」

初戦に先発登板した侍U-12代表・川越昂太郎【写真:Getty Images】
初戦に先発登板した侍U-12代表・川越昂太郎【写真:Getty Images】

先発全員打点&チーム全員出場、投手も4人継投1安打完封で4回コールド勝利

「第5回 WBSC U-12ワールドカップ」が26日、台湾・台南市で開幕。初の世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」U-12代表は初戦でチェコと対戦し、16安打13盗塁をマークするなど21-0で圧勝。4回コールド勝ちと好スタートを切った。

 初回、先頭の赤澤琉偉(八尾中央ボーイズ)がレフトへの二塁打で幸先よく出塁。続く永田晃庄(長崎南リトルリーグ)が四球を選ぶと、相手エラーと犠飛であっという間に2点を先制。さらに、林京乃佑(東京城南ボーイズ)、川下晃汰(諫早ボーイズ)、今井蓮(大阪八尾ボーイズ)の3連続タイムリーなどで一挙7点を奪った。

 2回にも1点を追加すると、3回には盗塁6つを絡めるなど機動力も生かし再び7得点。4回には代打攻勢でチーム全員が出場。先発全員安打に加え、代わった選手たちも仁志敏久監督の期待に応え、この回も6点を加えて計21得点で試合を決めた。

 投手陣の安定した投球も光った。7点のリードをもらった先発の川越昂太郎(東京城南ボーイズ)が初回をテンポよく3者凡退。2回は坂本慎太郎(松戸柏リトルリーグ)、3回は青木朔真(筑後ボーイズ)、4回は重松寿翔(豊川中央ボーイズ)と1イニングごとに継投し、1安打完封で大勝を飾った。

 試合後、仁志監督は4回コールド勝利に「力の差がある相手にはきっちり4回で終わるってのが大事だって話は昨日したので」とうなずいた。さらに「とにかく15点取るまでは必死にいけってことは言ったんですけど。よく走ったし、まあまあな当たりも結構多かったと思います」と21得点快勝への手応えも口にした。

 初の世界一に向けて好発進を切った侍ジャパンU-12代表。27日には野球大国のキューバ、28日には前回大会準優勝のチャイニーズ・タイペイと強豪国との連戦となる。仁志監督は「早い段階で強いチームと当たるっていうのは、こちらとしても難しいところはあるんですけど。そういう中でもチームを作っていかなければいけない。子供たちと色々話しながら、また明日の準備を十分にしていこうと思います」と決意を語っていた。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

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