都市対抗野球の表彰選手はロッテとオリックスに多い? 過去10年を振り返る
パ・リーグ唯一の受賞者はオリックスの福田、打率.550をマークしチームの優勝に貢献
パ唯一の受賞者は、オリックスの福田周平内野手だ。東京都代表NTT東日本に所属し、第88回大会に出場。打率.550をマークし、チームの優勝に大きく貢献した。その後、2017年のドラフト会議を経て、オリックスへ入団している。
そんな福田はここまで83試合に出場し、打率.257をマーク。ルーキーイヤーだった昨年の打席数を上回り、2年目のジンクスを感じさせない存在感を見せている。さらに大会期間に入ってから、3試合でマルチ安打を記録。かつて輝きを放ったこの季節をきっかけに、さらなる飛躍を見せてくれそうな予感だ。
次に、敢闘賞にあたる「久慈賞」の受賞者だ。これは、1934年の日米野球で全日本チームの主将を務めた名捕手・久慈次郎氏に由来しており、原則として準優勝チームから1名選出される。今大会では、社会人野球14年目のベテラン・佐竹攻年投手(トヨタ自動車)が受賞した。
過去10大会で同賞に輝いたパの現役選手は、第82回大会の西武・小石博孝投手、第83回大会のオリックス・吉田一将投手、第86回大会のロッテ・酒居知史投手の3選手。セ・リーグには、第76回大会の梵英心内野手を最後に、久慈賞受賞者は14年間にわたって入団していない。
ではここでは、第86回大会で久慈賞と若獅子賞をW受賞した酒居に注目していこう。2016年のドラフトでロッテから2位指名。ルーキーイヤーから即戦力右腕として5勝を挙げると、2年目は主に先発として登板した。
3年目の今季は、ここまで36試合に登板し、防御率4.86、16ホールドの成績を残している。一度は不調から二軍落ちを経験するものの、今大会中の7月15日に復帰。中継ぎとして4試合に登板した。