ダルビッシュ、5回1失点8Kで4勝目 ストライク率73%の快投に本拠地喝采

今季4勝目を挙げたカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
今季4勝目を挙げたカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

2戦連続無四球の快投で最近6試合は全て1四球以下、カブスは本拠地でブルワーズに3連勝

■カブス 7-2 ブルワーズ(日本時間5日・シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手は4日(日本時間5日)、本拠地ブルワーズ戦で5回5安打1失点8奪三振と好投し、3試合ぶりの白星となる今季4勝目(5敗)を挙げた。2試合連続の無四球で、自己最長の10試合連続2四球以下と制球も安定。本拠地リグレー・フィールドでは移籍後2勝目をマークし、防御率は4.36となった。カブスは7-2で快勝し、ブルワーズ相手に3連勝を飾った。

 ダルビッシュは初回、2死走者なしから昨季MVPのイエリッチに外角へのスライダーを左翼スタンドに運ばれ、メジャートップの37号ソロで先制を許した。しかし、続くテームズは一ゴロに仕留めて3アウトに仕留めると、その裏にヘイワードが先頭打者弾を放ち、すぐに同点。直後の2回、ダルビッシュはムスタカスの左前打、二塁ケンプの失策で無死一、二塁とピンチを背負ったが、アルシアを中飛、ショウとハウザーは連続空振り三振で無失点で切り抜けた。

 2回には1死一塁で打席に立ち、カウント2-2からきっちりとバントを決めてチャンスを広げる。すると、続くヘイワードが適時三塁打を放ち、勝ち越しに成功。カステヤーノスも遊撃への適時内野安打で続き、2点リードとした。

 ダルビッシュは直後の3回、グリシャムを8球目のスライダーで見逃し三振に斬って取り、グランダル、イエリッチは遊ゴロで初めての3者凡退。4回もテームズを空振り三振、ムスタカスを二ゴロ、ギャメルはフルカウントから11球目のスライダーで空振り三振と2イニング連続の3者凡退に仕留めた。

 5回はアルシアを7球目のカットボールで空振り三振。ショウには8球目のスライダーを中前に運ばれたが、ピッチャーのハウザーを見逃し三振に仕留めると、グリシャムは一塁内野安打(当初は失策判定も記録訂正)で2死一、二塁とピンチに。それでも、最後はグランダルを空振り三振。リードを守ると、本拠地は大歓声に包まれた。

 4、5回と打者に粘られて球数が多くなったため、ダルビッシュはこの回限りで降板。この日は93球を投げてストライクは68球だった。ストライク率は73.1%と高く、2試合連続の無四球で10試合連続2四球以下。前半戦は制球に苦しんだが、7月以降の6試合は全て1四球以下とコントロールの良さが光る。ダルビッシュの防御率は4.36となった。

 カブスはその後も追加点を奪い快勝。1ゲーム差で迎えた同地区のライバル・ブルワーズとの本拠地での首位決戦でスイープ(カード全勝)し、3連勝を飾った。カージナルスも含めた三つ巴の地区優勝争いは、これでブルワーズが遅れを取る形となった。

(Full-Count編集部)

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