大谷翔平、今季25度目マルチ 7回に鮮やか中前2点打、満塁の場面で今季初安打

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

「3番・DH」で3試合連続スタメン出場、初回には左中間へ痛烈二塁打

■Rソックス – エンゼルス(日本時間11日・ボストン)

 エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、敵地レッドソックス戦に「3番・DH」で3試合連続スタメン出場。第1打席で2試合ぶりのヒットとなる左中間への二塁打を放つと、第4打席では2点タイムリーを放ち、6試合ぶりのマルチ安打を記録した。

 大谷は初回、1死一塁で打席に入ると、カウント2-2から2016年のサイ・ヤング賞右腕ポーセロの76マイル(約122キロ)のカーブを捉えた。左中間を破り、大谷は悠々と二塁に到達。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると、打球の初速106マイル(約171キロ)という逆方向への痛烈なヒットだった。

 続くアップトンが右翼へ3ランを放ち、エンゼルスが先制に成功。大谷は3回2死走者なしの第2打席は左飛、トラウトのグリーンモンスター越え特大39号2ランでリードを4点に広げた直後の6回無死走者なしでは、左腕ヘルナンデスの前に見逃し三振に倒れたが、第4打席でも快音を響かせた。

 7-2と5点リードとなって迎えた7回無死満塁の絶好機。1ボール2ストライクから右腕ベラスケスのチャンジアップを捉え、中前に運ぶタイムリー。2者が生還し、エンゼルスが9-2と大きくリードを広げた。大谷にとっては3日(同4日)の敵地インディアンス戦以来6試合ぶり、今季25度目のマルチ安打となった。また、大谷は今季、満塁の場面では12打席で8打数無安打4打点2四球だったが、これが初のヒットとなった。

 8日(同9日)の同戦ではメジャー屈指の左腕セールから左翼線への“ボテボテ二塁打”を放った大谷だったが、その後の2打席は凡退。9日(同10日)の同戦では4打数無安打と沈黙していたが、この日は初回に7打席ぶりのヒットを放つと、再び快音を響かせた。

 大谷の試合前までの今季通算成績は78試合出場、打率.283、15本塁打、43打点、OPS(出塁率+長打率).852。エンゼルスは9日に今季ワーストタイの16失点を喫し、泥沼の8連敗中とプレーオフ進出は厳しい状況だが、大量リードでまずは大型連敗脱出へ大きく近づいている。

(Full-Count編集部)

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