星稜、北陸勢初制覇の夢果たせず 7回に追いつくも…奥川は5失点、笑顔で散る

星稜・奥川恭伸【写真:沢井史】
星稜・奥川恭伸【写真:沢井史】

履正社の主砲・井上に3ラン浴び今大会初自責、7回には同点に追いつくも…

 第101回全国高校野球選手権大会は22日、甲子園球場で決勝戦が行われ、星稜(石川)は履正社(大阪)に3-5で敗れて北陸勢初優勝はならなかった。エース右腕の奥川が3回に主砲・井上に逆転3ランを被弾。今大会初めて自責点がつくと、7回には一時同点に追いついたものの、直後の8回に奥川が2失点。初優勝はならなかった。奥川は9回11安打5失点6奪三振2四球に終わった。

 奥川は初回、池田に今大会初長打となる三塁打を浴びたものの無失点。2回にも先頭・内倉に右前打を許し、犠打で1死二塁のピンチを招いたが、ここも後続を断った。

 すると、星稜は直後の2回裏に先頭・内山が左前打で出塁し、犠打で1死二塁のチャンス。2死となってから岡田が右中間を破る適時二塁打を放ち、履正社・清水から1点を先制した。

 しかし、直後の3回に奥川がつかまる。2死から池田に7球粘られて四球で出塁を許すと、小深田も四球で2死一、二塁に。主砲の井上には初球の高めへのスライダーをバックスクリーン左に運ばれ、豪快な逆転3ランに。奥川に今大会初めて自責がつき、試合をひっくり返された。

 奥川は4回、1死から味方失策で野口の出塁を許すも無失点、5~7回はヒットを浴びながらも、追加点は許さなかった。すると、7回に山瀬が適時二塁打、知田が右前適時打。打線が意地を見せ、試合を振り出しに戻した。

 ところが、奥川は直後の8回に先頭・内倉に二塁打を許すと、1死三塁から野口に中前へのタイムリーを浴びて1点差。さらに、岩崎にも左前へのタイムリーを浴び、追加点を奪われた。

 星稜は残りの2イニングで追いつくことはできずに惜敗。北陸勢初優勝はならず、履正社に初優勝、大阪勢2連覇を許した。奥川は9回11安打5失点6奪三振2四球と完投したが、星稜を初優勝に導くことはできず。試合直後は涙はなく、笑顔で履正社の校歌を聞いた。

(Full-Count編集部)

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