履正社、自慢の打力で掴んだ甲子園初V 全6戦で2桁安打、頂点までの道のり

履正社が自慢の打力で夏の甲子園を制覇した
履正社が自慢の打力で夏の甲子園を制覇した

決勝は星稜のエース奥川に11安打を浴びせて5点を奪った

 第101回全国高等学校野球選手権大会は22日、阪神甲子園球場で決勝が行われ、履正社(大阪)が星稜(石川)を5-3で下して初優勝を飾った。星稜のエース奥川から3回に4番井上が逆転3ランを放つなど、11安打で5点を奪って、初の決勝進出で令和初の優勝を掴んだ。

 決勝でも自慢の打力が発揮された。3回に井上が奥川から逆転の3ラン。今大会で最速154キロをマークした剛腕に初めて自責点をつけた。同点に追いつかれた直後の8回には野口、岩崎が奥川から適時打を放って2点を勝ち越し。2桁11安打を奥川に浴びせて、接戦を制した。

 今大会ナンバー1の奥川を打ち崩した履正社打線だが、大会を通じて破壊力満点の打力を見せつけた。1回戦の霞ヶ浦戦では大会タイ記録となる5本塁打を放つ、17安打11得点で大勝。その後も攻撃力を見せつけ、頂点にたどり着くまで6試合全てで2桁安打と打ちまくった。

 今夏、履正社は大阪府大会から13試合を戦い、2桁安打を記録したのは実に10試合。最も安打数が少なかったのは府大会準々決勝の桜宮戦でわずか4安打で2-0で勝利していた。最少点差だったのは、なんと府大会の4回戦。大阪電通大との一戦では6安打で2点止まりだったが、相手の反撃を1点に食い止めて1点差で勝利していた。

○履正社の甲子園優勝までの道のり
【大阪府大会】 
7月15日 2回戦 23-3 池田 22安打 4本塁打
7月20日 3回戦 8-0 箕面学園 12安打 1本塁打
7月23日 4回戦 2-1 大阪電通大 6安打 0本塁打
7月25日 5回線 7-0 岸和田 9安打 0本塁打
7月26日 準々決勝 2-0 桜宮 4安打 1本塁打
7月28日 準決勝 7-2 近大付 16安打 1本塁打
7月29日 決勝 7-2 金光大阪 11安打 3本塁打

【甲子園】
8月7日 1回戦 11-6 霞ヶ浦 17安打 5本塁打
8月13日 2回戦 7-3 津田学園 12安打 0本塁打
8月17日 3回戦 9-4 高岡商 14安打 1本塁打
8月18日 準々決勝 7-3 関東一 10安打 0本塁打
8月20日 準決勝 7-1 明石商 13安打 0本塁打
8月22日 決勝 5-3 星稜 11安打 1本塁打

(Full-Count編集部)

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