Aロッド、薬物問題についての胸中告白「僕の人生もおしまいだ、と」

アレックス・ロドリゲス氏【写真:Getty Images】
アレックス・ロドリゲス氏【写真:Getty Images】

2014年に162試合の出場停止処分「間違いを犯してしまった」

 メジャー通算696本塁打を放ち、本塁打王5回、打点王2回、首位打者1回と現役時代に輝かしい成績を残した元ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手。禁止薬物の使用により、2014年シーズンの全試合出場停止処分を受けるなど、薬物問題により自らのキャリアを傷つけることになってしまった。

 MLB史上で3人しか達成していない3000安打&600本塁打を成し遂げたレジェンドであるロドリゲス氏はこのほど、元レーシングドライバーのダニカ・パトリックさんのポッドキャスト番組に出演。この中で出場停止処分を食らうことになった薬物問題について、当時の胸中を告白した。米全国紙「USAトゥデー」が展開するスポーツサイト「For the Win」が伝えている。

「アレックス・ロドリゲスがダニカ・パトリックのポッドキャストで、(現役時代に)MLBから受けた出場停止処分に関する悲痛な詳細を打ち明ける」と題し、掲載された「For the Win」の記事。1年間の出場停止処分を受けた当時を振り返ったロドリゲス氏のコメントが紹介されている。

「私は間違いを犯してしまった。PED(運動能力向上薬)の使用で、MLB史上最長となる出場停止処分を受けた。文字通り涙をこぼして心が折れた。そしてこう言った『なんということだ。これで僕の人生も完全におしまいだ』と」。当初は211試合の処分だったものの、異議申し立てにより、処分は162試合に軽減された。それでも処分が確定した時には大きなショックを受けた。

 2014年2月に処分が決定すると「3週間は家に閉じこもっていた」と明かしたロドリゲス氏。出場停止期間中にはセラピーを受けるなどし、記事では「彼が自身の間違いを受け入れ、それに対する責任を取ることを後押ししてくれた」と言及している。

「処分を受ける前までは、勝利(成功)とはHRを打つこと、大型契約を結ぶこと、そしてワールドシリーズを制覇することで生まれると思っていた。そして、私が間違いを犯した後に実感したことは、一息つくことで物事に対して違う見方ができるということだった」と語ったAロッド。2015年に復帰し、33本塁打86打点と結果を残したが、2016年のシーズンを最後に現役を引退。現在はヤンキースのGM特別アドバイザーを務めている。

(Full-Count編集部)

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