白血病公表のカラスコが約3か月ぶりメジャー復帰に「信じられない」 両軍がエール送る

メジャー復帰を果たしたインディアンスのカルロス・カラスコ【写真:Getty Images】
メジャー復帰を果たしたインディアンスのカルロス・カラスコ【写真:Getty Images】

5月末以来のメジャー登板にスタンディングオベーション

■レイズ 8-2 インディアンス(日本時間2日・タンパ)

 7月に白血病を公表したインディアンスのカルロス・カラスコ投手が1日(日本時間2日)の敵地レイズ戦、6点ビハインドの7回裏に4番手で登板し、メジャー復帰を果たした。白血病により5月30日のホワイトソックス戦を最後にマウンドから姿を消していた通算83勝の右腕復活の瞬間はMLB公式ツイッターでも投稿された。

 MLB公式サイトによると、3番手右腕ホイトに代わりカラスコがコールされるかなり前から球場はざわついていた。それがだんだんと大きくなり、ブルペンから出てきたカラスコを見るや否や、敵地にも関わらずに観客はスタンディングオベーション。トロピカーナ・フィールドは「クッキー! クッキー!」という声援と拍手に包まれたという。その声に押されたカラスコも胸いっぱいの様子でマウンドに立った。

 先頭のソガードを一ゴロ、メドウズをピッチャーゴロに仕留めたが、続くファムに左前二塁打、ダーノーに左前適時打を打たれて1失点。最後はウェンドルを二ゴロに抑え、1回を19球で終えた。

 先月6日に病を公表し、19日(日本時間20日)には2Aアクロンの一員として、ナショナルズ傘下2Aハリスバーグ戦(米オハイオ州アクロン)で復帰登板を果たしていた。MLB公式は「白血病との3か月近くに及ぶ戦いの後、インデアンスの中心選手は、彼が属する場所に戻ってきた」とたたえた。

 MLB公式サイトの記事によれば、カラスコは「チームメートの元に、そしてマウンドに戻れて、本当に楽しかったよ」「最初から今までずっと、彼らは本当に僕を支えてくれた。(こうして戻れたことは)信じられないよ。本当に素晴らしい時間だった」と語ったという。

 カラスコががマウンドに近づいた時、両チームの選手は、ダグアウトから出て、このことに対しての)堅い結束を見せた。この瞬間に、彼らは、両チーム戦いは、カラスコの病との戦いに比べれば、大したことではないということを示したのだとMLB公式サイトは伝える。

 インディアンスのジェイソン・キプニス内野手は、「彼の経験したことは計り知れない。想像もできないよ。彼が戻ってきてくれて本当に嬉しい。こんな風に感情的になるとは思ってなかったけど、そうなってしまったね」と語ったとMLB公式サイトは報じる。さらにキプニスは「メジャーリーグベースボールは、兄弟のようなグループだ。とても特別なグループなんだよ。もちろん、毎日試合で戦っているけれど、このことは、野球より重大なことだから。こうことに対しては、僕らは一丸となって、彼のサポートのために結束するんだ」と続けたという。

 またレイズの打者、ソガードが打席に近づいた時、インディアンスのリンドーアがマウンドに行き、カラスコに暖かくハグしたとも伝えた。「彼は僕に『クッキー、お帰り』って言ったんだ。『君がここにいて、僕らは君の後ろにいるから。だから思い切ってボールを投げればいい』って」とカラスコが語ったという。

 こういった両軍からの声援に加え、球場のファンからはマウンドを降りるときにも熱い声援が送られていた。

【動画】感動の復帰登板にカラスコのみならず両軍とファンも感極まる

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