日ハム田中賢、ダケカンバ製バットで通算1500安打へ5本「北海道の木に感謝です」

日本ハム・田中賢介【写真:石川加奈子】
日本ハム・田中賢介【写真:石川加奈子】

8月2日に試打して試合で使うことを決意「このバットで1500本を達成できれば」

■ソフトバンク 3-1 日本ハム(14日・札幌ドーム)

 今季限りで引退する日本ハムの田中賢介内野手が14日、本拠地ソフトバンク戦に代打で登場。中前打を放ち、通算1500安打まであと5本とした。

 2点を追う9回2死で平沼に代わって代打がコールされると、4万人を超えるスタンドが湧いた。引退を惜しむように賢介コールが何度も何度も繰り返される中、フルカウントからソフトバンクの守護神・森の直球を中前に弾き返す。田中賢は試合後「ファンの人たちに最後いいところを少し見せられて良かった」とホッとした表情で振り返った。

 ニューバットで結果を出した。この日、バットを北海道産ダケカンバ製のものに変えた。北海道に自生するダケカンバはメジャーリーグで好まれるメイプルと似た材質を持っており、北海道や林業試験場などがバット材として研究を重ねてきた。この日の試合前に10本届き、この素材のバットをプロ野球選手として初めて使った田中賢は「ダケカンバのおかげ。北海道の木に感謝ですね。打感が良かったです。このバットで1500本を達成できれば」と穏やかな笑みを浮かべた。

 8月2日に試打した際に「メイプルとホワイトアッシュの間のような柔らかさとしなやなかさがある」と試合で使うことを決めた。プロ野球選手として育ててもらった北海道への思いは強く、この北海道産のバットを全国に、そして世界に広げるために一役買うつもりだ。

「俺は辞めちゃうから2週間しか使えないけど、少しでも結果を残して、来季誰かに使ってもらえるようになればいい」

 引退まで10試合、1500安打まで5本、カウントダウンが始まる中、こんな形での恩返しも心に秘めている。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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