「5人に集まる」日ハム辣腕スカウトが注目、佐々木&奥川以外のドラ1候補は?

星稜・奥川恭伸(左)と大船渡・佐々木朗希【写真:沢井史、荒川祐史】
星稜・奥川恭伸(左)と大船渡・佐々木朗希【写真:沢井史、荒川祐史】

大船渡・佐々木朗希の1位指名決定も…二刀流・大谷の“生みの親”が語る2019年ドラフト1位候補

 日本ハムの山田正雄スカウト顧問が10月17日に開催される「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」のドラ1有力選手など主な展望を語った。すでに球団が1位指名を公言している大船渡の最速163キロ右腕・佐々木朗希、今夏の甲子園で準優勝した星稜のエース右腕・奥川恭伸に注目が集まるが、大学No.1右腕の明大の森下暢仁には「最低3球団は行くとみている」と断言。U-18ワールドカップで4番を打った東邦・石川昂弥内野手、最速151キロ左腕のJFE西日本・河野竜生を“S級”の1位候補に“選出”した。

 佐々木&奥川だけではない。山田スカウト顧問が大学で注目する選手として名前を挙げたのは明大・森下だ。大分商時代からプロから注目を集めた右腕は明大で最速154キロ右腕に成長。東京六大学では通算36試合登板、14勝6敗、防御率2.71。今春はリーグ優勝、全日本大学野球選手では38年ぶりの優勝へ導いた。

「3、4球団ぐらいは行くんじゃないか。佐々木が今の状態でちょっと競合する球団が減るかもしれないから、即戦力が欲しければ。最低3球団はいくんじゃないかと見ているけど。(森下は)すごく勝てる投手だから。試合を作る能力が、センスがある。去年までは試合の中で1、2回ぐらいは崩れる時はあったんだけど、今年はそれがなくなってきた。もう1つ上のレベルに上がってきた印象です」

 高校生野手で注目するのは東邦・石川。今春の選抜では決勝で2本塁打を放ち、投げては完封勝利で優勝に貢献。高校日本代表で4番を任された高校通算53本塁打の右の長距離砲だ。

「あの選手が一番いいんじゃないかな。三塁もできそうだし、打撃でも飛ばす力はある。ミート力もあるしね。いいと思いますよ。選抜を見させてもらったが、(プロで活躍するなら)投手ではない。野手だね。4番になれる素材で、(将来的に)クリーンアップで打てるんじゃないかな。(侍ジャパンでも)他の選手とは違うよね。1人だけ違うヤツがいるみたいな。何しろ魅力なのがサードが出来るということ。(巨人の)岡本選手が出てきましたが、なかなかいないよね。三塁でレギュラーを取れれば(その後は)長いから。高校生野手では1番」

 社会人で熱視線を送るのはJFE西日本の河野。最速151キロの直球、100キロ台のスローカーブを武器にする左腕だ。

「JFE西日本の左投手、河野もそれだけの力はある。都市対抗では故障気味で良くなかったけど、今は良くなっている。(佐々木、奥川、森下、石川を合わせた)その5人に集まるドラフトになるんじゃないか」

 他の1位候補には創志学園の西純矢投手、東芝の宮川哲投手もいる。運命のドラフトまで、あと1か月。各球団にどのような動きを見せるのか注目だ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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