パ個人タイトル確定、打撃は西武勢が席巻 森は捕手4人目の首位打者、オリ山本が最優秀防御率

それぞれタイトルを獲得した西武・中村剛也、森友哉、山川穂高(左から)【写真:荒川祐史】
それぞれタイトルを獲得した西武・中村剛也、森友哉、山川穂高(左から)【写真:荒川祐史】

レギュラーシーズンの全日程が終了、打撃6部門のうち5部門が西武の選手

 プロ野球パ・リーグは29日、オリックス-ソフトバンク戦でレギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定した。

 打撃部門はパ・リーグ2連覇を達成した西武勢が席巻。森友哉捕手は打率.329でオリックス・吉田正尚外野手に競り勝ち、捕手としては野村克也(南海、1965年)、古田敦也(ヤクルト、1991年)、阿部慎之助(巨人、2012年)に続く4人目、パ・リーグ捕手では54年ぶりの首位打者に輝いた。

 山川穂高内野手は昨年の47本に続いて今年も43本塁打を放ち、2年連続のホームラン王に。打点王には中村剛也内野手が輝いた。中村の打撃タイトル獲得は、2015年に本塁打と打点の2冠に輝いて以来4年ぶり。これで計10個目のタイトルとなった。本塁打王の山川も120打点を挙げたが、中村が同僚との熾烈な争いを制した。

 秋山翔吾外野手は3年連続4度目の最多安打をマーク。日本球界を代表する安打製造機が今年もヒットを量産した。最多盗塁は金子侑司外野手。53盗塁を記録した2016年以来、自身2度目の盗塁王に輝いた。西武勢の打撃タイトル独占を阻止したのは、日本ハムの近藤健介外野手。出塁率.422で自身初のタイトル獲得となった。

 投手部門では、オリックスの山本由伸投手が今季最終登板の29日ソフトバンク戦で6回(1失点)を投げて規定投球回に到達、防御率1.95として、高卒3年目で初のタイトル獲得。日本ハムの有原航平投手は15勝を挙げ、自身初のタイトルとなる最多勝に輝いた。また、オリックスの山岡泰輔投手は13勝4敗のリーグトップ勝率.765で、こちらも初のタイトル。楽天の松井裕樹投手を復活を遂げて自己最多38セーブで初の最多セーブ、日本ハムの宮西尚生投手は44ホールドポイントをマークして2年連続3度目の最優秀中継ぎ投手に輝いた。

 また、ソフトバンクの千賀滉大投手は227奪三振をマークし、パ・リーグ断トツで自身初の奪三振王に。千賀は2017年の最高勝率に続いて2つ目の個人タイトル獲得となった。昨年まで5年連続で奪三振王に輝いていた楽天・則本昂大投手は長期離脱があり12試合の登板にとどまり、プロ入り最少の67奪三振だった。

【パ・リーグ】

○打撃部門
首位打者:森友哉(西武) .329
最多本塁打:山川穂高(西武) 43本
最多打点:中村剛也(西武) 123打点
最多安打:秋山翔吾(西武) 179本
最多盗塁:金子侑司(西武) 41盗塁
最高出塁率:近藤健介(日本ハム) .422

○投手部門
最優秀防御率:山本由伸(オリックス) 1.95
最多勝利:有原航平(日本ハム) 15勝
勝率1位:山岡泰輔(オリックス) .765
最多セーブ:松井裕樹(楽天) 38セーブ
最優秀中継ぎ:宮西尚生(日本ハム) 44ホールドポイント
最多奪三振:千賀滉大(ソフトバンク) 227奪三振

【一覧】2019年パ・リーグ個人タイトルホルダー一覧

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