中日大野雄、打者10人を完璧に抑え初タイトルの最優秀防御率が確定 阪神ファンも拍手

中日・大野雄大【写真:荒川祐史】
中日・大野雄大【写真:荒川祐史】

防御率2.58で広島ジョンソンを抜いてトップ浮上、敵地の阪神ファンも大きな拍手

■阪神 – 中日(30日・甲子園)

 中日の大野雄大投手が30日、今季最終戦の敵地・阪神戦に先発。3回1/3を無安打無失点4奪三振と完璧に抑え、マウンドを降りた。この時点で広島ジョンソンを抜いて、セ・リーグ防御率トップに浮上。自身初タイトルとなる最優秀防御率が確定した。

 勝てばクライマックスシリーズ(CS)進出が決まる阪神相手の“大一番”。大野雄は初回、近本を投ゴロ、北條を見逃し三振、福留を見逃し三振と3者凡退でスタートを切った。

 2回先頭の大山には粘られたものの、8球目のシュートで空振り三振。糸原は中飛、陽川も中飛と2イニング連続の3者凡退。3回は中谷を中飛、梅野を遊ゴロ、青柳は見逃し三振とまたも3者連続三振に仕留めた。

 そして4回、大野雄は先頭・近本を一ゴロに打ち取り、打者10人をパーフェクトに抑えて防御率2.58でリーグトップに浮上。重圧がかかる一戦で快投を見せ、自身初タイトルを確定させた。ここで与田監督が交代を告げると、降板時には阪神ファンからも大きな拍手が送られ、大野雄はベンチで満面の笑みを浮かべてチームメートと次々と抱き合った。

 大野雄は昨季6試合登板で0勝3敗。防御率8.56と苦しんだが、今季は鮮やかに復活。9月14日の阪神戦でノーヒットノーランを達成した。25試合登板、9勝8敗、防御率2.58の好成績でシーズンを終えた。

(Full-Count編集部)

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