「ワールドシリーズを勝つにはマエケンが必要」―ド軍指揮官が独占インタで激白

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】

2年連続でワールドシリーズ出場も、いずれも敗退

 ナ・リーグ西地区7連覇、2016年に自身が指揮を執ってからは4連覇を果たしたドジャースのデーブ・ロバーツ監督に独占インタビューを敢行した。2年連続でワールドシリーズに出場しながらいずれも敗退しているだけに、ファンの期待も高まるばかり。日本生まれの指揮官に意気込みを聞いた。

――「3度目の正直」に向けて、ポストシーズンが始まる。

「今年のポストシーズンに関して、去年や一昨年とは違った選手もいるし、また違うポストシーズンとして見ている。ひとつ言えるのはワールドシリーズ出場は当たり前なんかじゃないってことだよ。確かにワールドシリーズに出るのは目標だけれど、そこにたどり着くまでにたくさんやるべきことがある。高い集中力を持ったチームなので、みんながいい野球をして、集中して全力を出し切ってほしい。それができたならチャンピオンになれる日も近いのではないかな」

――ベースボールが変革の時を迎えている。

「今年はホームランも多いいし、リリーフを使う回数も増えてきている。それでも先発投手は重要だと思う。2016年は分析するチームはごく少なかったかもしれない。でも2019年はほぼ全チームが分析することを学んでいる。それでも、人間が野球をやっていることには変わりないからね。僕は自分たちがベストのチームだと思っている」

――今年のチームについて。

「選手層の厚さがある。色々な場面で活躍できる選手が多いし、みんな利己的でないことが大きい。ケンタ(前田)やウリアスやロス(ストリップリング)たちがブルペンに入ってくれたり、テイラーやヘルナンデスは毎日プレーするわけではないけれど、必要な時には瞬時に対応できるように準備してくれている。そういうことも考えると他のチームとは違うよね。素晴らしい選手がたくさん揃っている」

――ファンの期待も相当なものだが。

「確かにファンやメディアからの期待はとてつもなく大きい。でもそれ以上に期待しているのは僕たち自身なんだよ。だから期待の大きさもわかるよ、でもね、自分たちが一番自分に期待し、プレッシャーをかけているのも事実だと思う」

――日本生まれのデーブがこの素晴らしいチームの采配を振るのを誇らしく思う。

「ありがとう! 日本という国や日本人からサポートしてもらっていることも感じている。このユニホームに毎日袖を通すたびに歴代の日本選手やMLBの重大さを理解する。日本人は賢いし、すごく野球に情熱的だよね。だからドジャースだけではなく、日本の方を代表できるようにと、プライドと誇りを持っている。我々がプレーするときやマエケンが投げる時は特に多くの日本の方々が応援してくれることも糧になっているよ」

――そのマエケンをどのように起用するのか?

「ワールドシリーズを勝つにはマエケンが必要なんだ! 彼にはブルペンに入ってもらって最大限の力を出せるように重要な場面で出てもらうことになると思う」

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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