鷹の元エースがファンの質問に回答 CS第2戦で「おしえて、攝津さん!」実施
激しい点の取り合いの序盤、攝津さんがキーマンに挙げたホークス福田が活躍
【試合序盤】
◆1回表に先制した楽天のポイント
攝津さん「バンデンハークが相手ですから、楽天は足を使ってかき乱すでしょうね。(ブラッシュの内野ゴロの間に先制)やはり昨日(第1戦)の流れがありますよね。初戦の勝利は大きいです。ポイントは2番・茂木栄五郎の打席ですね。1塁に島内宏明を置いての場面、まずはバントを失敗して次にエンドランをかけましたが、これもできませんでした。ただ、そこからバンデンハークが四球を出してしまった。これが先制点につながったポイントだったと思います」
◆1回裏、すぐさま同点に追い付いたソフトバンクの攻撃のポイント
攝津さん「(柳田悠岐が2死から同点弾)美馬投手も2死から打たれるのはもったいないですね。柳田は調子が悪いようですが一発がある打者にに初球ストレートの後でカーブを投げるのは不用意でしたね」
ーーカブトムシを今でも飼っていらっしゃいますか
攝津さん「今は飼っていません(笑)」
ーー短期決戦の戦い方は(球数優先、相手投手を投げさせる、CS対策をレギュラーシーズンからやっているなど)」
攝津さん「撒き餌はしないですね。CSはシーズンのデータも溜まった状態なので、配球を変えることもありますが結局は相手の出方次第ですね」
ーー投手目線で、捕手との相性について。この捕手だと投げやすい、攻めやすい、苦手な打者を抑えられる抑えられないなどの違いは少なからずあるものでしょうか
攝津さん「正直あります。捕手によっては配球も変わってきますし、そういう配球に(しようと)持っていくまでの段階も違いますからね」
ーーキーマンに挙げていた福田選手が、(2回に)二塁打を打ちました
攝津さん「相性通り塁に出ましたが、打線はつながりに欠けますね(この時点でソフトバンクの安打は柳田と福田のみ)。逆に楽天は線になっていて、流れはどちらかというと楽天ですね」
◆3回に楽天・浅村が勝ち越し本塁打
攝津さん「1打席目で明らかにインコースを嫌がっていて、詰まった当たりで打ち取ったのに、この打席は初球以外を外に投げてしまいましたね。(球種問わず)ライト方向に長打を打つのが上手な選手ですので、気をつけて配球したいところでしたが」
ーーホームランテラスができた時の心境はズバリ
攝津さん「あれはでかいですよ。きついなあと思いました。ピッチャーにはプレッシャーですね。どこの球場よりも入りやすくて、両翼(からセンター方向に)膨らんでいない形状なので(打球が)左右に上がったらもう危ないという印象です」
ーー初戦から好調の浅村選手を、攝津さんならどういうカウントで攻めて、どういう球種で勝負しますか
攝津さん「ライトに長打を打つバッターなので、まずは早いカウントからシンカーや内角の速い球で引っ張ったファウルを打たせたいですね。何球か投げて内角の意識がついて体が開いた後に外角で勝負しますね」
◆3回、ソフトバンク・柳田が再び同点のタイムリー
攝津さん「美馬投手は1打席目でカーブを打たれたことへの意識があったのでしょう。フォークで入りましたし、カウントを悪くしてストレートを待たれましたね」
◆4回、またも同点に追いつく楽天・浅村のタイムリー
攝津さん「バンデンハークは、外角しか投げられなくなったところをまた狙われていますね。(内野安打と2四球で満塁になり)ホークスは2点リードしていたのに不思議なもので負けているような雰囲気でしたよね」
ーーその日に(自分が)打たれているバッターを、あえて歩かせる戦略はありですか
攝津さん「勝っている場面で逆転のランナーをあえて出すことはないですね」
ーー初戦と同じような試合展開になっている気がしますが、中盤からの試合運びどこがポイントになりそうですか
攝津さん「中継ぎでしょう。あとは、膠着した場面で一発を打って流れを変えられる選手の存在ですね」
ーーピッチャー以外のポジションをするならどこを守ってみたいですか
攝津さん「キャッチャーかな。唯一反対を向いて野球をやっていますから。配球を考えるのも好きです」
ーー僕は肩と肘の怪我で6年間リハビリして来年やっと野球ができるようになりました。攝津さんは怪我をして復帰した時自分のピッチングに不安とかありましたか
攝津さん「2012年はヘルニアになって、キャンプでもまともに投げられず開幕したので、ちゃんと投げられるのかなという不安が1シーズン通してありました。でも一番成績が良かった。慎重になりますし、怪我の功名というか、自分にプラスになった部分もありましたよ。あと、怪我をしているときはこれも良い勉強だと捉えて日々過ごしていましたね」
ーーCSのお供に飲むお酒は何がお勧めですか? やっぱりビールですか? 私はビール飲んで中継を見ています」
攝津さん「やっぱりビールでしょう。球場に来ると飲みたくなりますね」