首位打者の西武森が驚異の打率10割をマーク カウント3-0で好成績を残したパ打者は?
結果が出ているからこそ、積極的に打ちに出る?
次に、3ボール0ストライクから振っていった回数が多い選手たちの顔ぶれについて見ていきたい。パ・リーグ6球団における、3-0のカウントにおける打数が多かった選手のランキングは次の通りだ。
1位 6打数
浅村栄斗内野手:24打席 6打数3安打 0本塁打1打点 18四球 打率.500
2位タイ 4打数
森友哉捕手:10打席 4打数4安打 0本塁打4打点 6四球 打率1.000
ブラッシュ外野手:20打席 4打数2安打 1本塁打1打点 16四球 打率.500
レアード内野手:18打席 4打数2安打 0本塁打1打点 14四球 打率.500
5位タイ:3打数
中村剛也内野手:9打席 3打数1安打 0本塁打0打点 6四球 打率.333
大田泰示外野手:8打席 3打数1安打 0本塁打1打点 4四球 打率.333
7位タイ:2打数
ウィーラー内野手:10打席 2打数1安打 0本塁打1打点 8四球 打率.500
渡邉諒内野手:12打席 2打数0安打 0本塁打0打点 10四球 打率.000
茂木栄五郎内野手:9打席 2打数0安打 0本塁打1打点 7四球 打率.000
山川穂高内野手:19打席 2打数0安打 0本塁打1打点 17四球 打率.000
トップの浅村は6打数。2位タイの3選手に2つの差をつけており、打率.500と結果もしっかりと残している。2位タイには4打数4安打の森選手に加えて、助っ人の長距離砲2名が入った。5位以下にも一発長打の魅力を持った選手が名を連ねており、四球(=単打)以上の結果を期待できる選手が多いという傾向が見えてきた。
また、2位タイまでの4選手はいずれも打率.500以上、5位タイの2選手も打率.333と、打数が多い選手は打率も高くなっている。やはり、ほぼ確実に甘い球が来る状況ならばしっかりと捉えてヒットにできるという自信があるからこそ、四球狙いに徹することなく積極的にバットを出しているのかもしれない。
3ボール0ストライクという状況から打ちに出ること自体が「積極的」と捉えられがちだが、前出のランキングに名を連ねた選手たちの打者としてのタイプの傾向はどうなっているだろうか。そこを確認するために、四球を打席数で割って求める「BB%」と、四球を三振で割って求める「BB/K」という2つの指標を見ていくことで、各打者の選球眼と忍耐力を調べていきたい。
浅村栄斗内野手:635打席 四球93 三振162 BB%.146 BB/K.574
森友哉捕手:573打席 四球72 三振89 BB%.126 BB/K.809
ブラッシュ外野手:527打席 四球81 三振157 BB%.154 BB/K.516
レアード内野手:553打席 四球55 三振128 BB%.099 BB/K.430
中村剛也内野手:557打席 四球54 三振123 BB%.097 BB/K.439
大田泰示外野手:594打席 四球27 三振111 BB%.045 BB/K.243
ウィーラー内野手:472打席 四球43 三振96 BB%.091 BB/K.448
渡邉諒内野手:543打席 四球48 三振120 BB%.088 BB/K.400
茂木栄五郎内野手:648打席 四球66 三振121 BB%.102 BB/K.545
山川穂高内野手:626打席 四球86 三振142 BB%.137 BB/K.606