前田健太、早すぎる終戦 ド軍の継投策裏目で地元ファンまた“怒り”「理解不能」

地区シリーズ第5戦に3番手で登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
地区シリーズ第5戦に3番手で登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

カーショーが2被弾で同点、前田が好リリーフで空気を変えるもケリーが延長10回に満塁被弾…

■ナショナルズ 7-3 ドジャース(地区シリーズ・日本時間10日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手は9日(日本時間10日)、ナショナルズとの地区シリーズ第5戦の8回途中から3番手として登板。2番手カーショーがまさかの2者連続弾を浴び、同点とされた直後のマウンドで3者連続空振り三振に仕留める圧倒的な投球を見せた。デーブ・ロバーツ監督は直後の攻撃で前田に代打を送ったが、4番手のジョー・ケリーは9回を完璧に抑えながら、2イニング目の延長10回に満塁弾を被弾。チームは3-7で逆転負けを喫し、地元ファンはまたも「なぜケンタを下げたんだ?」と怒りの声を上げている。

 7回途中から絶対的エースのカーショーを中継ぎで投入した必勝態勢のドジャース。しかし、そのカーショーがイニングまたぎの8回に連続ソロを浴び、3-3の同点に追いつかれた直後に前田がマウンドに上がった。

 ケンドリック、ジマーマン、ゴメスと宝刀のスライダーで3者連続三振。アウトを取る度に雄叫びを上げて、ピンチを凌いだ。ロバーツ監督はその裏の攻撃で2死一塁の場面で前田に代打フリースを送ったが、得点はならず。9回に4番手でマウンドに送り込んだケリーは、期待通りに無失点。しかし、延長10回も続投させると、四球やヒットで無死満塁の大ピンチを招き、ケンドリックに中越え満塁弾を被弾。2年連続でワールドシリーズに進出していたドジャースの31年ぶり世界一の夢はこれで潰えた。

 早すぎる終戦。ドジャースファンは、裏目に出たドジャースの継投策を疑問視し、ツイッター上で不満を爆発させている。

「なぜ、ケンタ・マエダは1イニング限定だったのか?」
「カーショーを思いつく前に、ケンタ・マエダを投入すべきだった」
「ケンタ・マエダを降板させたことは理解不能だ」
「オレのケンタ・マエダがこの試合を締めくくるべきだった」
「ドジャースでシリーズ無双中で、回跨ぎ可能な唯一の投手はケンタ・マエダだろうに」
「最低でもケンタ・マエダをもう1イニング残すべきだった」
「ケンタ・マエダには延長戦を託すにふさわしかった。しかし、ドクはジョーを選んだ。そして、ジョーに2回も任せた。なぜなんだ?」
「ケンタ・マエダを残すか、ジャンセン投入で良かった」

 7日(同8日)の第4戦に敗れた際にもファンは継投策に不満の声を上げていたが、名門の敗退の要因にも次々と“ミス”を挙げていた。

 前田はポストシーズンは4試合連続無失点。計4回2/3で1安打無失点と無双状態だった。大舞台で輝く前田は敗戦にも関わらず、地元ファンから圧倒的に評価を高めていた。

(Full-Count編集部)

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