ヤクルト&西武は投手、鷹は野手強化の狙い鮮明 阪神は“ロマン”指名…12球団ドラフト診断

阪神が交渉権を獲得した創志学園・西純矢【写真:編集部】
阪神が交渉権を獲得した創志学園・西純矢【写真:編集部】

支配下で74選手が指名され最多は西武の8選手、最少は5選手

「2019年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」は17日、都内のホテルで開催され、セパ12球団から支配下で計74選手が指名を受けた。最多はパ・リーグを制覇した西武の8選手、最少はソフトバンク、ロッテ、オリックスの5選手だった。

 注目を集めた大船渡の佐々木朗希投手は4球団競合の末にロッテ、星稜の奥川恭伸投手は3球団競合でヤクルト、東邦の石川昂弥内野手は3球団競合で中日にそれぞれ交渉権が確定した。明大の森下暢仁投手は広島が一本釣りに成功。DeNAは桐蔭学園の森敬斗内野手を単独指名した。

 それでは、ここでは12球団の指名を診断してみよう。まず、1巡目指名で競合の末に、意中の“恋人”の指名に成功した3球団だ。

 佐々木の指名に成功したロッテは、昨年の藤原に続き2年連続で抽選で“当たり”を引き、将来のチームの柱の指名に成功した。2位で東洋大の捕手の佐藤を、3位で俊足巧打の外野手である高部、5位で法政大の内野手である福田を指名。捕手、内野手、外野手に即戦力の大卒選手を加え、バランスを重視した指名となった。

 奥川を指名したヤクルトは投手力強化に主眼を置いたことが良く分かる指名に。2位には日体大の吉田、3位には創価大の杉山と即戦力投手を上位で指名した。八戸学院光星の武岡を6位で指名するなど、下位では高校生野手を指名し、将来も見据えたドラフトになった。

中日は昨年の根尾に続く抽選2連勝で東邦・石川の指名に成功

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