燕1位奥川&巨人5位山瀬に続くか 星稜の来秋ドラフト候補、内山「自分も来年…」

星稜の2年生・内山壮真【写真:荒川祐史】
星稜の2年生・内山壮真【写真:荒川祐史】

今夏の甲子園でも4番を務め 秋から捕手復帰、主将に就任

 17日のドラフト会議では、星稜から奥川恭伸投手がヤクルトの1位指名、山瀬慎之助捕手が巨人の5位指名を受けた。しかし星稜にはまだ“金の卵”たちが眠っている。中でも2年の内山壮真捕手は1年秋から4番打者を務め、今夏の甲子園でも「4番・遊撃」として全試合に出場、2本塁打を放っていた逸材だ。

「先輩たちの指名はすごく嬉しい」そう笑顔いっぱいで喜んだ内山だが、元々プロ志向が強いこともあり「昨日からもう、自分の来年のことを考えていました」と語るほど、ドラフト前からプロの夢で頭がいっぱいだったようだ。

 先輩たちの引退後はショートから捕手に復帰、不動の4番として、さらに新主将としてチームを牽引する。9月には秋季石川県大会で優勝し、現在は秋季北信越大会を戦う。19日には佐久長聖(長野)との準決勝も控えている。「甲子園には奥川さん、山瀬さんに連れて行ってもらったと思ってます」と話す内山。春の選抜高校野球こそは自分たちの力で、との思いも強い。

 1年からレギュラーを張ってきた内山は先輩からの影響も強い。林和成監督は2人を「野球が大好きな青年」と形容したが、内山も「2人とも野球に対する思いが強い。練習量も多いし研究がすごくて、自分も見習いたい」と話す。ピッチングやバッティングのフォームを動画で確認したり、それを何回も繰り返したり、野球の上達に関することならなんでも全力な先輩の姿をまねているという。

 特に同じポジションで前主将の山瀬には「今は質問してばかり」だという。「山瀬さんは勝てる捕手だと思います。配球とかも、最少失点で勝ち進んでいる。肩も強い」。名前を口にしたわけではないが、「目標は“勝てる捕手”です」と山瀬の姿を追っている。

 “勝てる捕手”になるための課題は「答えはまだ見つかっていないけど…」と試行錯誤。「自分も来年いけるように」。星稜から21人目となるプロ野球選手の誕生が待ち遠しい。

(臼井杏奈 / Anna Usui)

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