ヤンキース、サヨナラ負けで10年ぶりWS進出ならず 指揮官「究極の痛み」

ヤンキースのアーロン・ブーン監督【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ブーン監督【写真:Getty Images】

2点差の9回にルメイヒューが同点2ランも直後にチャップマンがサヨナラ被弾

■アストロズ 6-4 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間20日・ヒューストン)

 田中将大投手が所属するヤンキースは19日(日本時間20日)、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で4-6で9回サヨナラ負け。対戦成績2勝4敗となり、10年ぶりのワールドシリーズ進出を逃した。アーロン・ブーン監督は「(今)色々な思いがある。選手たち全員を誇りに思う。そして、究極の痛みだ。これは辛いことだ。選手たちも傷ついている。しかし、選手たちが常に闘う姿は、誇らしい限りだ。AJ(ヒンチ監督)とアストロズにおめでとうといいたい。彼ら間違いなく素晴らしいチームだ」と2年ぶりのWS進出を決めた敵軍を祝福した。

 この日はブルペンデー。先発したグリーンがグリエルに先制3ランを被弾。この失点が重くのしかかったものの、2点を追う9回1死一塁にルメイヒューが起死回生の同点2ラン。土壇場で試合を振り出しに戻したが、直後の9回に救援した守護神チャップマンがアルトゥーベにサヨナラ2ランを浴びて終戦した。指揮官は「チャップマンはボールを引っかけてしまって、それを素晴らしい選手(アルトゥーベ)が仕留めた。(4番手の)トミー(ケインリー)も失点した。(先発の)グリーンも序盤に被弾した。しかし、あの投球を見てみると、(初回先制3ランを放ったアストロズの)グリエルが素晴らしい仕事をしたことが分かる」と振り返った。

 チャップマンは高めに入ったスライダーをアルトゥーベに完璧に捉えられた。「チャップマンは変化球を引っかけてしまった。あの球に関しては、彼は間違いなく内角に投げるつもりはなかっただろうし、恐らく外角低めに投げようとしていたのだろう。打者が球を追いかけるかどうか様子を見るためにね。そして彼は引っかけてしまった」と振り返った。

 今季はチーム史上初めて306本塁打を記録。超重量打線で松井秀喜氏がMVPに輝いた09年以来のワールドシリーズ制覇を目指したが、世界一まであと6勝足りなかった。1910年代以降、10年間ワールドシリーズに進出できなかったのは球団史上初めてだ。

(Full-Count編集部)

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