【プレミア12】侍J今永「甲子園の2.5倍」“爆音”台湾応援団に圧倒されるも3回ゼロ封

侍ジャパンのDeNA・今永昇太【写真:Getty Images】
侍ジャパンのDeNA・今永昇太【写真:Getty Images】

チャイニーズ・タイペイ戦に先発し3回4安打4奪三振、無失点

■日本 8-1 チャイニーズ・タイペイ(プレミア12・7日・台湾)

 野球日本代表「侍ジャパン」は7日、「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)グループBのオープニングラウンド3戦目、チャイニーズ・タイペイ戦に8-1で勝利した。先発の今永昇太投手は3回4安打4奪三振、無失点で降板。2度のピンチを招いた今永は「初回先頭のバッターで、やばいって思いました」と、異国の地のある出来事に戸惑った。

 バッターがコールされるや否や、すさまじい太鼓の音が流れ出した。10人ほどのトランペット隊たちが奏でる応援歌はけたたましいほど。今永は台湾独特の応援団に驚いた。

「耳の横で叫んでいるように聞こえる。甲子園の2.5倍くらいは(音量)ありましたよ!」

「ビジターだし、色んな雰囲気があるだろうと考えてはいた」とある程度の心構えがあったにも関わらず、その迫力に圧倒された。その影響もあってか、初回には先頭のワン・ウェイチェンに中前打を許すと、4番リン・ホンユーにスライダー気味のチェンジアップを運ばれた。あわや本塁打という大飛球だったが、スタンドには入らず左翼フェンスに直撃。しかしリンは本塁打と“確信”、悠々と一塁を回ってからスタンドインしていないことに気が付き、単打に終わった。この珍事に救われ、「まだ僕は運があるな、と切り替えて」と初回をゼロで切り抜けた。

「(チャイニーズ・タイペイは)ボール球を振ってくれたけれど、いつまでも真っ直ぐを待っているように感じた。真っ直ぐ待ちのファウルが多い。ゾーンに入った真っすぐに関してはインコース真っすぐでも打ってくる。1番(ワン・ウェイチェン)はそれ。それがやばいなと思いました」

 その後、2回は3者凡退とするも、3回には再び走者を背負った。1死から一塁手・山田のファンブルで走者が出ると、続くリン・リー、フー・ジンロンと2者連続安打で満塁とされる。しかしその後は許さず、最後の打者はこの日好調だったチェンジアップで空振り三振に斬り、ガッツポーズをみせた。

「結果的に0点で抑えられたのは良かったけど、あそこでモタモタしているようでは駄目だと思う。それでも抑えられた安堵感と、反省が半分半分です」

 チームは東京、千葉で行われるスーパーラウンドへの進出が決定している。ホームグラウンドでは聞き慣れた応援を背に、好投を見せたい。

○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月11日(月)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月13日(水)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月17日(日)「決勝」

(臼井杏奈 / Anna Usui)

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