オフに楽しむ“もう一つのプロ野球” 「eBASEBALL プロリーグ」競技解説(後編)
実在選手を「パワプロ」で再現! 選手データ、特殊能力とは?
プロ野球のシーズンが終わると、もう一つのプロ野球が開幕する。日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントが共催する「eBASEBALL プロリーグ」の2019-2020年シーズンだ。本記事では前編・後編に分けて競技を簡単に解説。これを機に「eスポーツ」にも親しんでみてはいかがだろうか。
※「eBASEBALL プロリーグ」競技解説:前編はこちら
「パワプロ」内の選手データは基本能力・特殊能力で構成され、各選手の個性を再現している。基本能力は投手能力として「球速」「コントロール」「スタミナ」「変化球」の4項目、野手能力として「弾道」「ミート」「パワー」「走力」「肩力」「守備力」「捕球」「守備位置」の8項目が設けられている。これらは細かい数値とともに、S~Gの8段階で評価される。
基本能力の他に、大きな要素として「特殊能力」が存在する。特定の発動条件を満たすと基本能力の増減を呼ぶものから、実際のプレイに直接影響するものまで、様々な要素が特殊能力によって決定される。eBASEBALLではこの特殊能力によって選手の起用方法が変わるほど大切な要素の一つだ。
よく使われる特殊能力を簡単に紹介。投手能力では球の着弾点の表示が遅くなる「球持ち○」、登板時に味方打者全員のパワーが上がる「勝ち運」などが代表的だ。野手能力では代打として打席に立つと能力が上がる「代打○」、普段の能力は高くないが、試合終盤の大事な場面に打席が回るとパワーが格段に上昇する「意外性」など、多くの選手に活躍の可能性が秘められている。
また、能力が低下するマイナス特殊能力も存在する。例えば野手には「併殺」という能力があり、併殺が起こりうる場面(無死または1死で1塁走者がいる場面)でゴロを打ちやすくなる。この能力の発動を防ぐために、1番に強打者を持ってくるケースも少なくないのが「パワプロ」ならではだ。
これらの能力をさらに変化させる要素として「調子」というパラメータがある。調子は「絶好調」、「好調」、「普通」、「不調」、「絶不調」の5段階で表され、それぞれ基本能力を増減させる。絶好調時には、マイナス特殊能力が無効になるなどの恩恵もあり、主力選手の調子も試合起用に大きく関わる。