“不良債権”化の元中日チェン、米メディアは解決策を提示「お金を諦めてクビに」

メッツのロビンソン・カノ(左)とマーリンズのチェン・ウェイン【写真:Getty Images】
メッツのロビンソン・カノ(左)とマーリンズのチェン・ウェイン【写真:Getty Images】

メジャー15年目で最低の成績のカノは「37歳で年齢に勝つことはできない」

 ストーブリーグに突入し、FA市場の大型契約の噂などで賑わっているメジャーリーグ。過去に大型契約を結んだが、思ったような結果を出せていない選手も多くいる。米メディア「スポーティング・ニュース」は、「GMや球団幹部が夜眠れなくなってしまうような契約を紹介する」と、メッツのロビンソン・カノ内野手や元中日でマーリンズのチェン・ウェイン投手の契約を挙げている。

 カノは2014年に10年2億4000万ドル(約261億円)の超大型契約でマリナーズに加入した。マリナーズでの5年間は打率.296、107本塁打と“不良債権”との声はなかったが、昨年オフにメッツにトレードされると一転。今季は107試合の出場で打率.256、13本塁打とメジャー15年目にして最悪の成績に終わった。残りの契約は4年9600万ドル(約104億円)でそのうち1500万ドル(約16億3000万円)はマリナーズが支払うことになっている。

 記事では「メッツができることはあまりない」と解決策はないと言及。「彼は37歳で、年齢に勝つことはできない。健康で効率的に働けるときがあるなら、DHのあるア・リーグのクラブにトレードに出すことができるかもしれない。しかし、そのような場合でもメッツは多くの金銭的負担を強いられるだろう」と契約最終年には40歳を迎えるベテランの処遇は難しいと予想している。

 チェンは2016年に5年8000万ドル(約87億円)でマーリンズに加入。記事では契約は始めから最悪だったとしている。初年度から5勝に終わると、4年間でわずか13勝。今季は救援に配置転換されたが、45試合で防御率6.59に終わった。記事では、この投球内容を「酷いものだった」とし、「34歳の左腕がマーリンズで再び投球することがあるか疑問である」と退団の可能性も指摘している。

 解決策としては「春に健康であれば、チャンスを与えてもいいかもしれないが、そうでなければ、お金を諦めて、彼をクビにしたほうがいいだろう」とした。来季は契約最終年で2200万ドル(約23億8400万円)の年俸となり、契約解除した場合でも全額支払わなけらばならない。

 カノやチェンを筆頭に“不良債権化”してしまった選手たちは、トレードや契約解除となってしまうのか、こちらの動きも注目を集めそうだ。

(Full-Count編集部)

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