日本ハム吉田輝、勝負の2年目にイメージトレ導入 「寝る前に目をつぶって…」

ファンフェスティバルに参加した日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】
ファンフェスティバルに参加した日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】

入団1年目の今季は4試合登板で1勝3敗、防御率12.27に終わった

 日本ハムの吉田輝星投手が24日、札幌ドームで行われた「ファンフェスティバル2019」を堪能した。昨年は新入団選手お披露目に登場しただけでフル参戦は初めて。団体戦では3本綱引きに挑戦した。「腕も足も結構疲れました」と苦笑しながらも完勝してチームメートと喜びを分かち合った。

 来年の179市町村応援大使の抽選では、道北の初山別村を引き当てた。“初任地”は日本最北の天文台がある人口1100人の小さな村。代表して抽選会に参加した地元の野球少年と会話して感じるものがあった。「野球をやっているけど、人数が少なくて野球をやれない時があると聞いたので、野球をやれる幸せを感じました」と語る。

 この日ファンと触れ合い、応援大使に任命されたことで気持ちが一層引き締まった。「ますます1軍でしっかり活躍しなきゃいけないなと感じたので、来年のファンフェスではシーズンの結果で応援してもらえるように頑張りたいです」と力を込めた。

 ルーキーイヤーの今季は6月12日の広島戦でプロ初登板初勝利を挙げた後、3戦3敗を喫した。4試合に先発して防御率は12.27。「来年は1軍で1年間戦って、今年以上の結果を目指したい。1試合1試合ベストな状態で入れるようイメージトレニングを使っていきたいです」と明かした。

 イメージトレは高校時代に行っていたもので、寝る前に目をつぶって投手目線で打者の攻め方をイメージする。「ここにストレートを投げて、高めで空振りという風にやっていましたが、プロのバッターがどういう空振りするのかイメージできなくて」と今季は活用しきれなかった。

 今季1軍で4試合、2軍で18試合に登板したことで、プロの打者のインプットは完了。「主軸と1番をどう抑えるか。ある程度のバッターと対戦させてもらったし、球場の感じもリアルに感じられたので」と来季はイメージトレーニングを行って試合に備える。そのリアルさは、時に汗をかくほどだという。「たまに失敗のイメージもあるんですけど、それは何回も成功のイメージを押し付けてやっていきます」。2年目の来季、進化を見せる。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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