アストロズの“サイン盗み”疑惑、関与した人物は…米メディア「まとめ」に大物が続々

メッツの新監督に就任したカルロス・ベルトラン氏【写真:Getty Images】
メッツの新監督に就任したカルロス・ベルトラン氏【写真:Getty Images】

当時選手のメッツ・ベルトラン新監督、当時ベンチコーチのRソックス・コーラ監督ら…

 アストロズの“サイン盗み疑惑”が波紋を広げている。球団や関係者への処罰を求める声が続々とあがっている中、米メディアはこの疑惑に関与した人物をまとめた記事を掲載。AJ・ヒンチ監督や、現レッドソックス監督のアレックス・コーラ氏、メッツ新監督のカルロス・ベルトラン氏の名前が含まれる衝撃的な内容となっている。

 アストロズは球団初の世界一に輝いた2017年に球団ぐるみでサイン盗みを行っていたと見られている。当時、チームに所属していたマイク・ファイアーズ投手(現アスレチックス)らが米スポーツメディア「ジ・アスレチック」に証言したことで明らかになり、各メディアも検証記事を掲載。アストロズは隠しカメラで相手のサインを盗み、ゴミ箱を叩いて打者に知らせていたとされるが、その“証拠”が次々と出てきている。

 米メディア「ブリーチャー・レポート」は「アストロズのスキャンダルに関与したとされる人物まとめ」とのタイトルで記事を掲載。「現時点で関与したとされる主な人物をまとめてみよう」と具体名を挙げている。

 まずはケビン・ゴールドスタインGM付き特別補佐。スカウトにサイン盗みを手伝うように指示し、カメラの使用も提案したという人物で、「ジ・アスレチック」では証拠となるメールを「入手した」とすでに伝えていた。

 さらに、レッドソックスのコーラ監督、メッツのベルトラン新監督の名前も。コーラ監督は当時ベンチコーチ、ベルトラン監督は現役選手だった。記事では、「ジ・アスレチック」でケン・ローゼンタール記者とエバン・ドレリック記者が「関係者によると、コーラとベルトランは、その年にチームが使用していたサイン盗みのシステムを考案するのに重要な役割を果たした」と記載していたことを振り返っている。

 ジェフ・ルーノウGMについても「アストロズのGMとして、直接関与していなかったとしても、球団で起こっていたことに責任がある」と指摘。そして、ヒンチ監督については「アストロズが実際にサイン盗みのシステムを使用していたとしたら、彼の目の届くダグアウトとクラブハウスで行われていたことになる。それを知らなかったはずがないし、ある程度関与していたかもしれない。アストロズはヒンチ監督の下、3シーズンで311勝挙げた。もし疑惑が本当だと判明したら、ヒンチ監督が受けるであろう処罰は見当がつかない」と厳しく糾弾している。

 今オフ最大の“スキャンダル”はどのような形で決着するのか。メジャーリーグ機構のマンフレッド・コミッショナーも徹底調査を行うことを宣言しており、多くの関係者が処分を受けることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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