MLB経験のない23歳と6年26億円契約 “勝者”は選手か、マリナーズか…

マリナーズと6年総額2400万ドルで契約を結んだ若手有望株エバン・ホワイト【写真:Getty Images】
マリナーズと6年総額2400万ドルで契約を結んだ若手有望株エバン・ホワイト【写真:Getty Images】

ホワイトとの大型契約が話題、選手と球団で“勝者”はどっち?

 マリナーズがメジャー経験が1度もない若手有望株のエバン・ホワイト内野手と6年総額2400万ドル(約26億1600万円)で契約を結び、話題となっている。ただ、米メディアは球団にとって「リスクが高い」と指摘。一方で、ホワイト本人にとっては「理に適っている」と分析している。

 米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「マリナーズのエバン・ホワイトとの6年契約はリスクが高い」とのタイトルで特集を掲載。ホワイトがマリナーズと3年の契約延長オプション付きの6年契約を結んだことに言及しつつ「稼ぎを最大限にしたい代理人や選手は反対するかもしれないが、ホワイトは安全で賢明な動きをした。マリナーズがホワイトよりもリスクを負っている」と伝えている。“勝者”はホワイトで、リスクを負っているのはマリナーズとの見方だ。

 記事では「来春、ホワイトは開幕一塁手になる可能性を持ってキャンプに臨め、6年2400万ドルが約束されている。メジャーで足跡を残そうとする若い選手にとってかけがえのない、安心を手に入れることができる」と指摘。通常、メジャー昇格を果たしたルーキーはサービスタイム(メジャーでの登録日数)が年俸調停権を得られる3年に達するまで最低保証年俸56万3500万ドル(約6100万円)でプレーしなければならないが、ホワイトは“別格”の条件でスタートを切ることができる。

 一方で、契約オプションを行使した場合は最大で9年総額5500万ドル(約59億9300万円)という額にとどまるため、もしホワイトがスター級の活躍をした場合は、4年目以降はかなりの低年俸でプレーすることになる。同誌はこのことにも触れているが、それでもマリナーズが“損”をする可能性があると伝えている。

大卒ドラ1選手でも「2/3が失敗」に終わる?

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