ハム新主将・西川、4番・中田へ“注文” 「ケガして毎年離れられたら困ります」

日本ハム・西川遥輝【写真:石川加奈子】
日本ハム・西川遥輝【写真:石川加奈子】

野球人生で「記憶にない」キャプテンに就任

 日本ハムの西川遥輝外野手は27日、札幌の球団事務所で契約更改し現状維持の2億円でサイン(金額は推定)した。この日は来季のキャプテンを務めることも発表され、4年ぶりの日本一奪回へ強烈なリーダーシップを発揮することを誓った。

 頼りになるキャプテンの誕生だ。これまでの野球人生で「記憶にない」というキャプテン就任。「特にやることは変わらないと思うんですけど、僕の言動、行動をみんな見ていると思うんで、より気を引き締めていきたいなと思います」。当初は後ろ姿で引っ張るイメージを明かしたが、質問が進むにつれて変化。「下の子たちもそうですけど、僕の言うことは絶対聞いてもらう感じで。監督に任されたので、僕の言うことは全て聞いてもらいます」と言ってニヤリと笑った。

“絶対服従”を求めるのは年下の選手だけではない。「上の人にも、もちろんです。僕、キャプテンに任命されたんですからね。現場のキャプテン、現場の監督です。中田選手がいうことを聞かなかったら? 罰走ですよ」と楽しそうに言い切った。「キャンプで毎年、毎年(チームを)離れられるようだと困りますからね。ケガして」と18年は右肩炎症、19年は左内転筋肉離れでキャンプ中に別メニューとなった主砲に遠慮なくクギを刺した。

 誰よりも練習しているからこそ、言葉に重みがある。キャプテンに任命した栗山英樹監督は「遥輝が本当にいつも一生懸命取り組んでいることはみんなが知っています。その姿を見れば、チームを引っ張っていける。一つ一つの言葉が選手たちの心に、すっと入っていくと思います」と絶対的な信頼を寄せる。

 西川はこの日、2年契約が切れる来オフにもポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦したいという意向を表明した。日本ハムラストイヤーになるかもしれない来季、目指すのは4年ぶりの日本一だ。5位に終わった今季は大砲不在で得点力不足に悩んだだけに、この日フロントに外国人大砲の補強を「ガッツリお願いしました」と明かした。優勝のためならば、熱血キャプテンはどんどん口を出す。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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