鷹・長谷川、来春キャンプは「無茶苦茶やる」 35歳が若手に気付かせたいこと

契約更改後の会見で来季への抱負を語ったソフトバンク・長谷川勇也【写真:藤浦一都】
契約更改後の会見で来季への抱負を語ったソフトバンク・長谷川勇也【写真:藤浦一都】

「どんどん振って、若い子に見せることで気付かせることもできるかな」

 6日に行った契約更改交渉で今季の年俸1億円から2000万円減となる年俸8000万円で来季の契約を結んだソフトバンクの長谷川勇也外野手。来季を35歳で迎えるベテランが、若手への痛烈なメッセージを残した(金額は推定)。

 球団からの提示に「もっと下がるかと思っていました。ちょっとぐらい期待されているのかなと思った」と語った長谷川。今季は25試合の出場に終わったが、終盤戦、そしてポストシーズンで存在感を際立たせ、ベテラン健在を印象付けた。

 シーズン中の2度の登録抹消で「正直、心を折られた。もういいや、と一瞬なった」と諦めかけたが、「自分のバッティングがそうさせてくれなかった」。自分でも驚くほど打撃の感触が良く「技術に守られたと実感した」という。

 春季キャンプ中から1日1000スイングを超える練習量を積んだ。シーズンに入っても、黙々とバットを振り込む姿があった。練習量に裏付けられた技術。「体に染み込んでいる。振るということが大事だと気付かされた」と、改めて痛感した。

 だからこそ、来春のキャンプでも「無茶苦茶やろうかなと思っています」と不敵な笑み。キャンプでの練習量に物足りなさを感じているといい「どんどん振って、若い子に見せることで気付かせることもできるかなと。後輩にそういうところを見て学んでほしい」と願った。

「今年も1軍で出られなかったら、そのままフェードアウトのパターンだったと思う。来年も同じような感じだとは思います」と自身の置かれた状況の厳しさを飲み込む長谷川。「年とってきて色んなところにガタはきているけど、バットは錆びるどころか鋭さを増してきている。試合数を増やせれば、打撃成績は出る自信がある」。練習に支えられている打撃技術。来季の復活を期待した。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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