日ハム斎藤が誓い新た「手段より結果を重視」 2年連続未勝利の雪辱期す

早大野球教室に登場した日本ハム・斎藤佑樹【写真:臼井杏奈】
早大野球教室に登場した日本ハム・斎藤佑樹【写真:臼井杏奈】

母校早大の社会課題解決を目的としたイベントに参加した

 早稲田大学野球部は8日、東京・東伏見の同部グラウンドで小学生を対象とした野球教室「Hello!WASEDA あそび場大解放! 現役野球選手と野球あそびで楽しもう」を開催した。イベントには同部OBで日本ハムの斎藤佑樹投手が登場。子ども達と一緒にフリスビーや的当てなど、野球の動作に通じる様々な遊びを行った。

 斎藤は毎年早大野球部が行う同様のイベントに参加しており、「野球が楽しいということを学んでもらうこと。こういう場は大事だと思いますし、またやっていきたい」と普及活動に熱心に取り組んでいる。

「僕なんかは30年近く野球を続けて、人間形成にも繋がった。野球をして得することは多い。押し付けるのはダメですが、こういう機会を通じて楽しさに気づいてくれたら。僕もそうですが、楽しくないと続けられない」と話す。

 今回のイベントの序盤には「結果が出なくて楽しくないこともあるけれど、それでもボールを触れる今が一番楽しい」と話した斎藤。この5年間で2勝にとどまり、昨季から2年連続で未勝利に終わった。「もちろん辛いことの方が多い」としながらも、楽しいと話す理由は探求心だ。

「投げることが大好きだし、自分で考えて『もっとこうじゃないか』と常識を疑ってみたり。今はトラックマンとかいろんな技術も入って数値化して見られるから、もっとこうしたほうがいいんじゃないかと考えたり」と話す。トラックマンデータから自身の投げるボールの回転数に基づいて試行錯誤を重ねているという。

 その探求心の先にあるのはもちろん結果だ。「とにかく結果を出すしかない。手段より結果を重視している。来年プロ入り10年目を迎えられることに感謝して、気持ち新たに、とにかく結果を出します」。3シーズンぶりの勝利に向けて、母校のグラウンドで誓いを新たにした。

(臼井杏奈 / Anna Usui)

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