永久追放ローズ氏、ア軍サイン盗み疑惑に疑問 「球種を伝える時間があるか?」

サイン盗み疑惑が報じられているアストロズ【写真:Getty Images】
サイン盗み疑惑が報じられているアストロズ【写真:Getty Images】

ローズ氏「現役時代、どの球種が来るか知りたいとは思わなかった」

 アストロズのサイン盗み疑惑が米球界に衝撃を与えている中、メジャー最多の通算4256安打を誇る一方、野球賭博への関与により永久追放処分を受けたピート・ローズ氏が「(打者に)球種を伝える時間があるだろうか?」など疑問を呈したという。「米ヤフースポーツ」が伝えている。

 記事は「アストロズのサイン盗み疑惑はMLB史上最大のスキャンダルの1つとなってきている」と説明した上で「スポーツ界における他の大きなスキャンダルの中心人物がその件について考えを述べた。まず、誰かが彼に説明をする必要があるかもしれない」と指摘している。

 記事によると、ローズ氏はABCの番組に出演した際、アストロズのサイン盗み疑惑について聞かれ、こう答えたという。

「メジャーリーグで1万5000回打席に立ったが、想像できないよ……投手がサインを受け、私に投げる。誰かが球種を伝える時間なんてあるだろうか?」

 また、FOXのスポーツディレクターであるマーク・バーマン氏がツイッターでローズ氏の動画を投稿した。記事によると、テレビ出演の翌日の発言で、ローズ氏は「投手がサインを受け、2秒後にボールを投げる。その情報を打者に伝える。どうやったら可能か理解できないよ。私がプレーしていた時、どの球種がくるか知りたいとは思わなかった」と話している。

 ただ、アストロズのサイン盗み疑惑は複数のメディアによると以下のような形で行われていたという。「本拠地ミニッツ・メイド・パークのセンターに設置されたカメラで相手捕手のサインを捉え、それがホーム側ダグアウトとクラブハウスのトンネルの壁に設置されたモニターに表示。スタッフと選手は試合中にスクリーンを見てサインの解読を試みていた。さらにサインを解読できたら、大きな音、トンネルにあるごみ箱を叩いて伝えた。叩いた時は変化球を示していた」という。

 このやり方なら伝達は可能か。いずれにせよ疑惑の全容解明が待たれる。

(Full-Count編集部)

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