西武復帰の松坂大輔、ルーキー時代に起こった衝撃の事件とは? 「花粉症がひどくて…」

入団会見を行った西武・松坂大輔【写真:小倉元司】
入団会見を行った西武・松坂大輔【写真:小倉元司】

印象深かったのは「プロ初登板とアメリカに行く前の最後の登板」

 西武は11日、松坂大輔投手の入団会見を行った。新入団会見から21年、再び西武のユニホームに袖を通した松坂は「ここに来るまではなかったですが、契約を済まして(21年前を)思い出したところはありました。ただ正直、今日は会見を開くのも申し訳ないという気持ちでした」と複雑な胸の内を語った。

 メジャーから帰国後はソフトバンク、中日と他球団も渡り歩いた松坂だが、今オフの退団後は西武入団を「迷いはなかった」と言い切る。14年ぶりに袖を通した西武のユニホームに笑顔が溢れた。会見では西武時代の印象深かった試合を「プロ初登板とアメリカに行く前の最後の登板」と答えるなど昔の記憶をよみがえらせたが、その頃と比べて西武は大きく変わった。投手が主軸のチームから、打撃のチームへ。そして21年前に入寮した「若獅子寮」も今年、新しく生まれ変わった。

 育った場所である若獅子寮について、「ニュースで見ました。実際には見ていないので、施設を見るのが楽しみです」と語った松坂。寮での思い出を問われると「プロ1年目の合同自主トレの時に、花粉症がひどくて。その話をした時、すぐに第二球場にあった杉の木を切ってもらったのはありがたかったので、一番、強く印象に残っています。たくさんの人に感謝されました」と当時を振り返った。

 1999年のルーキーイヤーは木を切らせただけでなく、キャンプでも大フィーバーに。ファンが詰めかけた影響で投手練習場から球場までの移動すら困難となり、球団が背格好の似た選手に松坂の格好をさせて“影武者”としたほどだった。その年は16勝(5敗)を挙げる活躍をみせたが、来季はどんな活躍を見せるのだろうか。再びの“松坂フィーバー”にも期待したい。

(臼井杏奈 / Anna Usui)

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