【eBASEBALL】ロッテが首位浮上 町田は強気の打撃で執念打、好投下山は内角攻めで窮地脱出

初優勝を狙うロッテが2勝1敗で西武に勝ち越して首位に浮上【写真:安藤かなみ】
初優勝を狙うロッテが2勝1敗で西武に勝ち越して首位に浮上【写真:安藤かなみ】

第3試合で好投の下山、初Vへ「丁寧に戦っていくだけ」

「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン eペナントレース 第4節が14日、フジテレビ内特設ステージで行われ、初優勝を狙うロッテが2勝1敗で西武に勝ち越して首位に浮上した。

 前節を終え、首位・楽天とゲーム差なしの2位につけていたロッテ。第1試合の町田和隆選手が2点ビハインドの2回に絶好調状態(全ての能力が飛躍的に向上する)のマーティンの3ランが飛び出すなど一挙5点を奪って逆転。4回には2死二塁からバルガスが右翼線に落とす技ありの適時打を放って西武を突き放した。

 絶対的な自信が勝利を呼び込んだ。ゲーム内でのバルガスの能力値ではミートカーソルの大きさを示す「ミート」はG。さらにバルガスは「三振」(追い込まれてからミートが大きく下がる)という特殊能力も持っている。2死二塁で打席に入ったバルガスは2ボール2ストライクと追い込まれ、この時点でミートするための能力は極限まで下がっていた。

 バットにボールを当てることも難しい状況まで追い詰められた町田だったが、「ミートカーソルが存在する限りは打てないことはない」と強気のバッティングを貫き、外角のボールを執念でバットに当てた。ボールは一塁手の後方にフラフラと上がり、右翼線にポトリ。この間に二塁走者が生還しほしかった1点をもぎ取った。

 勝ち越しをかけて1勝1敗で臨んだ第3試合でも、主将・下山祐躍選手の攻めの投球が勝利に繋がった。1点リードの最終回、2死一、二塁で迎えた打者は前の試合でサヨナラ本塁打を放っている金子侑。ゲーム内の金子侑は終盤でチームが負けている状況でパワーが上昇する「逆境」、さらに負けている状況で同点、勝ち越しのチャンスで打席に立つとパワーが上昇する「意外性」を持ち、さらに絶好調と好条件が重なり、この時点で山川や中村に引けを取らないほどパワーが上昇していた。

「弱気になっていた。外角でかわしていこうということも考えた」という下山に、チームメイトが「攻めろ!」と鼓舞。下山はこの場面で守護神・益田を諦め西野を投入。内角を突いて金子侑を二飛に仕留めてこの窮地を脱し、西武を退けた。チーム一丸となって攻めたロッテが今節を勝ち越しで終え、首位に浮上した。下山は「一つ一つのプレーを丁寧にやっていくだけ」と一戦必勝で悲願の初優勝を誓っていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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