元ヤクルト外野手が最多セーブ、MVP右腕はブルワーズへ…2019年の韓国プロ野球

来季からMLBブルワーズに所属することが決まったジョシュ・リンドブロム【写真:Getty Images】
来季からMLBブルワーズに所属することが決まったジョシュ・リンドブロム【写真:Getty Images】

元ヤクルトのハ・ジェフンは投手に再転向し36セーブをマーク

 韓国プロ野球(KBO)は今年で38シーズン目を迎えた。KBOの2019年シーズンを振り返ろう。

○ペナントレース 順位
1 斗山ベアーズ 88勝55敗1分 率.615 差-
2 キウム・ヒーローズ 86勝57敗1分 率.601 差2.0
3 SKワイバーンズ 88勝55敗1分 率.615 差-
4 LGツインズ 79勝64敗1分 率.552 差9.0
5 NCダイノス 73勝69敗2分 率.514 差14.5
6 KTウィズ 71勝71敗2分 率.500 差16.5
7 起亜タイガース 62勝80敗2分 率.437 差25.5
8 サムスン・ライオンズ 60勝83敗1分 率.420 差28.0
9 ハンファ・イーグルス 58勝86敗0分 率.403 差30.5
10 ロッテ・ジャイアンツ 48勝93敗3分 率.340 差39.0

 斗山ベアーズが2016年以来5度目の韓国チャンピオンになった。ペナントレースは斗山ベアーズとSKワイバーンズが同率で並んだが、得失点差で斗山ベアーズが1位となった。SKワイバーンズはプレーオフで敗退したため最終のリーグ順位は3位となった。

 ポストシーズンには5位までのチームが進出した。

ポストシーズンの記録
・ワイルドカードゲーム
○LGツインズ ●NCダイノス
・準プレーオフ
○キウム・ヒーローズ ●LGツインズ
・プレーオフ
○キウム・ヒーローズ ●SKワイバーンズ
・韓国シリーズ
○斗山ベアーズ ●キウム・ヒーローズ

 今季の日本シリーズはソフトバンクが4勝0敗で巨人を下したが、韓国シリーズも斗山ベアーズがキウム・ヒーローズをスイープして終わった。

○個人表彰
MVP ジョシュ・リンドブロム(斗山)投手
新人王 チョン・ウヨン(LG)投手 

○打撃成績
首位打者 ヤン・ウィジ(NC).354
本塁打王 パク・ビョンホ(キウム)33本
打点王 サンズ(キウム)113打点
盗塁王 パク・チャンホ(KIA)33盗塁

○投手成績
最多勝 ジョシュ・リンドブロム(斗山)20勝
防御率 ヤン・ヒョンジョン(KIA)2.29
奪三振 ジョシュ・リンドブロム(斗山)189奪三振
最多セーブ ハ・ジェフン(SK)36セーブ

 MVPには優勝チーム斗山ベアーズのエース、リンドブロムが選ばれた。32歳のリンドブロムは来季MLBのブルワーズへの復帰が決まった。

 最多セーブのハ・ジェフンは投手としてシカゴ・カブスのマイナーでプレーしたが外野手に転向し、四国アイランドリーグ徳島を経て2016年ヤクルトに入団。9安打、打率.225を記録するも再び徳島に移籍し、2018年のKBOドラフトでSKワイバーンズに2巡目指名され入団。今季はクローザーとしていきなり最多セーブを獲得した。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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