鷹の契約更改はここから“本番” 大幅増が期待される未更改の選手は?

ソフトバンク・千賀滉大(左)、甲斐拓也【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大(左)、甲斐拓也【写真:荒川祐史】

祝勝旅行から帰国後にソフトバンクの中核選手の更改交渉が始まる

 2019年も残り1か月を切り、プロ野球界はすっかりオフシーズンに入った。現在、セ・リーグを5年ぶりに制した巨人、パ・リーグを連覇した西武、そして3年連続で日本一となったソフトバンクの3球団がハワイでV旅行の真っ最中だ。

 各球団の契約更改交渉もそのほとんどが完了し、西武ではMVPの森友哉捕手が1億2000万円増の年俸2億円、2年連続本塁打王の山川穂高内野手が1億円増の2億1000万円と大幅アップ。巨人の岡本和真内野手は6000万円増の1億4000万円、中日の大野雄大投手は7000万円増の1億3000万円、大島洋平外野手が7000万円増の2億5000万円と、高額アップの選手も数多くいた(金額はすべて推定)。

 例年、契約更改で注目を集めるのが、12球団でも最も潤沢な資金力を誇るソフトバンクの契約更改だ。ここまでも高橋礼投手や甲斐野央投手、周東佑京内野手らが大幅増を勝ち取ったが、高年俸の選手たちの交渉はこれから。日本一の祝勝旅行が終わってからが“本番”となる。

 ソフトバンクでまだ契約更改交渉が終わっていない主な選手と今季の年俸は以下の面々だ。

・千賀滉大(1億6000万円)
・森唯斗(2億8000万円)
・甲斐拓也(6500万円)
・内川聖一(4億円)
・松田宣浩(4億円)
・今宮健太(2億6000万円)
・中村晃(2億4000万円)
・柳田悠岐(5億7000万円)

 千賀はチームトップの13勝をマークし、最多奪三振のタイトルを獲得。森はプロ入りから6年連続で50試合超に登板し、守護神として35セーブを記録した。甲斐も正捕手としてチームを引っ張り、キャリアハイの打撃成績を残した。この3人は大幅アップが確実だろう。

 怪我などに苦しんだ柳田、今宮、中村晃は変動制の複数年契約中。しかも、ダウンのない異例の契約形態となっている。内川、松田宣は今季で複数年契約が満了となる。新たにどんな条件での契約となるか、注目だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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