虎の新助っ人エドワーズの実力は? 150キロ超の速球はジョンソン超えのキレ味

阪神と契約を締結したジョン・エドワーズ【写真:Getty Images】
阪神と契約を締結したジョン・エドワーズ【写真:Getty Images】

速球の平均回転数2444は来日前年のジョンソンを上回る

 阪神が21日に来季の選手契約を締結したジョン・エドワーズ投手。キャリア255試合の登板がすべて中継ぎのスペシャリストで、退団が濃厚となっているジョンソン、ドリスの後釜として期待される。では、どんな選手なのか? 今季58試合登板、40ホールド、防御率1.38と抜群の好成績を残したジョンソンと今季の投球データから比較。その実力を紐解いてみたい。

 31歳のエドワーズはアメリカ出身の196センチ右腕。2006年に外野手としてドラフト指名されると、2011年から投手に転向。2014年にメジャーデビューし、今季はインディアンスで9試合登板して2勝0敗、防御率2.25。メジャー通算49試合で2勝0敗、防御率3.67の成績を残している。

 持ち球は速球、スライダー、カーブの3球種。平均球速93.4マイル(約150.3キロ)の速球と86.5マイル(約139.3キロ)の高速スライダーで空振りを奪うスタイルだ。今季は速球が51%、スライダーが40.6%、カーブが8.4%であったことから、速球とパワーカーブで圧倒したジョンソンとは変化球のバリエーションが大きく異なる。

 一方で、速球の球質はジョンソンを上回る。今季のエドワーズの速球の平均球速は93.4マイル(約150.3キロ)で回転数は2444。来日前年のジョンソンの平均球速は93.6マイル(約150.6キロ)、回転数は2300だったことからキレのある速球は期待できそうだ。

 また、マイナー3Aでの奪三振率11.4もジョンソンの3Aでの11.91とほぼ同じ高水準。四球率は4.8と、3.97だったジョンソンよりは四球で走者を溜める傾向がある。さらにゴロ/フライ比率0.91、被打率.228も、ジョンソンのゴロ/フライ比率0.84、被打率.236と近い。この数字から三振を奪うフライボール型で、ヒットもあまり許さないタイプであることがわかる。

 阪神は球団史上最多の外国人8人体制で、4つの枠を争うことになる。エドワーズは熾烈な争いを制して、今夏のオールスター戦にも選出されたジョンソンのような活躍をできるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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