鷹・今宮、3000万円増も表情険しく… 2年連続の故障に「今年は散々だった」

契約更改に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

昨オフに変動制の4年契約を結び、2億9000万円で来季の契約にサイン

 ソフトバンクの今宮健太内野手が25日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、3000万円増の年俸2億9000万円でサインした。昨オフに変動制の4年契約を結んでおり、それに基づき3000万円のアップとなった。(金額は推定)

 今宮は昨シーズン終盤に痛めた左太もも裏が万全ではなく、106試合の出場に終わった。その中で打率.256ながら4年連続の2桁となる14本塁打、41打点を記録した。CSファイナルステージ第4戦では3本塁打を含む5打数5安打6打点の活躍でMVPを獲得するなど、チームの日本一に大きく貢献した。

 それでもこの1年を振り返り「めちゃめちゃ悔しいですよ」と嘆くように語った。球団からは「ケガがなければもっといい成績が残せた」と言われたそうで「(4年契約の)後の3年で恩返ししたい」と来季からの挽回を誓った。

 武器である守備についても「今年は散々だった。投手にも迷惑かけてばかりの1年だったと思う。来季はケガを治してフルで戦えるようにしたい」と厳しい口調。2年続けて逃しているゴールデングラブ賞について「源田がいますから。12球団トップクラスのショート。同じパ・リーグでやっているので源田を抜かないと」と、同郷のライバルを強く意識した。

「(若い選手が)かなわないと思う選手になるのが一番。来年は僕1人で(ショートを)守っていけるようにしたい」とシーズン通して、遊撃を守り抜く決意を語る今宮。打撃面も「良かったり悪かったりの波が激しい、僕らしい1年だったなと思うが、その中で得たものはあった」と、自主トレやキャンプでのさらなる向上を誓った。

 プロ入りして10年というひとつの区切りを終えた。11年目となる来季について「ケガなく1年間1軍で過ごせるように。それが大前提」と語る今宮。「2年連続でまともに1年間を送れていない。この生活はもう飽きた」と、自分に言い聞かせるように語っていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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