試作なしの一発勝負! 鷹ガール書道家・原愛梨さんが語る「書道アート」の裏側

夢は世界進出「2020年にはこの『書道アート』とともに世界進出していきたい」

――かなり完成まで早いですね。
「私、機械オンチなので動画の編集に時間がかかるんです。動画の編集に1時間くらいはかかるので、作品自体を描くのはだいたい1時間くらい。構想ができれば、実際に描くのは15分くらいで出来ますね。構想に凄い時間がかかることもありますけど」

――デザインとかの構想はいつ考えていますか?
「だいたい常に考えていますね。考えているのが楽しいので考えていますし、お風呂入っている時も寝る時もずっと考えています」

――これまで作った中で1番の大作は何でしょう?
「1番最初に『書道アート』を描いた『鶴の恩返し』ですね。胴体の部分に『むかしむかしあるところに……』と鶴の恩返しのストーリーを書いてあるのですが、それは大作でした」

――なぜ最初に「鶴の恩返し」を選んだのでしょうか?
「海外にも書道を広めたいと思っていました。そこで書道だけじゃなくて、書と“何か”を組み合わせたいと考えました。『日本昔ばなし』を組み合わせることによって、海外から来た人が見たときに興味を持ってもらえるのではないか、と」

――海外の人たちに見てもらうことを意識した、と。
「これを見て、海外の人が『何が書いてあるのだろう?』『日本の平仮名が書いてあるのか』『何の話が書いてあるんだろう?』『日本の昔からある昔話なんだ』と、ストーリー性が説明できる。1枚の作品の中にストーリーも作れるんだと思って、いいなと思って」

――視線は海外にも向いているのですね。
「夢は世界進出です。2020年にはこの『書道アート』とともに世界進出していきたいなという夢を持っています。来年は東京五輪もあって海外の方も数多く日本に来られると思うので、書道と書道アートの魅力を伝えていきたいと思っています」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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