NPB130発メヒアに全力ブンブン右腕、11連勝ニールも…西武の2010年代の外国人は

西武のエルネスト・メヒア(左)、ザック・ニール【写真:荒川祐史】
西武のエルネスト・メヒア(左)、ザック・ニール【写真:荒川祐史】

シコースキーは最多セーブ、メヒアは本塁打王を獲得、ニールは11連勝記録

 2019年シーズンのプロ野球が幕を閉じ、2010年代は今年で一区切りとなった。ここでは10年間で活躍した西武の主な助っ人外国人選手を見ていこう。

○許銘傑投手

 2000年に台湾から加入。2001年に11勝を挙げるなど先発として活躍し、2000年代後半からは救援登板が多くなった。2011年には49試合に登板して、6勝2敗1セーブ22ホールド、防御率1.98とCS進出に貢献。12年間に渡って在籍したが、オフにオリックスにFA移籍した。2014年に帰国すると台湾プロ野球(CPBL)のラミゴを経て、中信兄弟で引退した。その後は中信兄弟の投手コーチを経験し、2018年からは西武の2軍投手コーチを務めている。

○ブライアン・シコースキー投手

 2000年にレンジャーズでメジャーデビューすると、2001年にロッテに加入。巨人でも活躍し1度はメジャー復帰したものの、ヤクルト、ロッテを経て2010年に西武に移籍した。初年度は守護神として58試合に登板し、2勝5敗33セーブ、防御率2.57の大活躍で最多セーブ。2011年は右肘の故障でシーズン途中で退団し、2013年には再入団したが右膝の故障で退団となった。投球練習時に腕をブンブンと回すルーティンが注目を集めた。

○ホセ・フェルナンデス内野手

 2002年に韓国プロ野球(KBO)SKで45本塁打を放つと2003年にロッテに加入。2004、05年には西武に在籍して2年で59本塁打の活躍をすると、2010年途中に復帰した。わずか57試合の出場ながら打率.339、11本塁打、45打点とかつてと変わらない姿を披露。2011年にはベストナインにも選出されたが退団した。楽天、オリックスでもプレーし、NPB通算11年で206本塁打、1286安打をマークした。

○ランディ・ウィリアムス投手

 メジャー97登板の実績を持ち、2012年にレッドソックスから加入。3年間で162試合に登板して、11勝9敗、7セーブ66ホールド、防御率2.25と安定した成績を残した。来日時には36歳とベテランだったが、1年目は前半戦の制球の苦戦から見事に適応。55試合の登板で被本塁打0はお見事だった。

○エステバン・ヘルマン内野手

 ロイヤルズで2年間レギュラーとしてプレーした経験があり、2006年には331打席ながら打率.326をマークした実力者。2012年に加入すると1年目には打率.270、41盗塁。2年目は打率.319、40盗塁、リーグ1位の出塁率.418とさらに成績を上げた。2年連続で40盗塁超えも2012年は聖澤、2013年は陽岱鋼に敗れて盗塁王は逃した。2014、15年はオリックスでプレー。

○エルネスト・メヒア内野手

 2014年途中にブレーブス傘下から加入。マイナー3Aの20試合で7本塁打を放った勢いのまま、5月15日のデビュー戦で初打席初本塁打。最終的に34本を放ち最多本塁打に輝いた。主砲として長く活躍したが、昨季は打率.212、9本塁打と不振に陥ると今季は出場機会を減らした。それでも難しい代打起用が多い中、来日初のサヨナラ弾を放つなど勝負強さも光り、残留を勝ち取った。

○ザック・ニール投手

 今季ドジャースから加入し、先発として起用されたが4月途中に抹消。しかし、6月に再登録されると怒涛の11連勝でリーグ優勝に貢献した。9月には4勝0敗、防御率0.66の活躍で月間MVPにも輝いた。

 最多セーブに輝いたシコースキーを筆頭に許銘傑、ウィリアムス、ヒース、マーティンとブルペンには恵まれたが、先発はニールの登場までは苦戦した。フェルナンデス、メヒアは圧倒的な打力で打線を牽引。また、長打力が売りの助っ人が多い中、俊足好打タイプのヘルマンの活躍も光った。

 来季に向けては、2011年MLBドラフト1巡目指名のコーリー・スパンジェンバーグ内野手、先発左腕のショーン・ノリン投手を獲得し、ニール、メヒアが残留。ヒース、マーティンが抜けたブルペンにはリード・ギャレット投手を獲得した。

(Full-Count編集部)

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