ヤンキース、11年ぶりWS制覇は怪我人が鍵? NY紙は主砲の“不良債権化”を危惧

ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

「NYポスト」は「故障がちの選手は、2020年に違いを生み出す選手になり得る」として特集を掲載

 2019年は103勝をあげてア・リーグ東地区を制したヤンキース。だが、ポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れ、2009年以降遠ざかっているワールドシリーズ制覇にはまたしても手が届かなかった。

 今オフには宿敵アストロズからFAとなったゲリット・コール投手を9年総額3億2400万ドル(約356億円)で獲得。大きな補強に成功し、2020年に向けて戦力を整えている。

 そのヤンキースにとって、11年ぶりのワールドシリーズ制覇の鍵を握るのが、昨季、続発した怪我人たちがどれだけ本来の活躍を見せられるか。ニューヨークの地元メディア「NYポスト」が「故障がちのヤンキースの選手たちとメッツの選手たちは、2020年に(影響力を発揮してチームに)違いを生み出す選手になり得る」と題して特集している。

 2019年のヤンキースはルイス・セベリーノ投手やデリン・ベタンセス投手、ジャンカルロ・スタントン外野手、ミゲル・アンドゥハー内野手らがシーズンを通じてほとんど働けず。それでいて、シーズン103勝をマークした。NYポストは「もし彼らがプレーしていたらどうなるだろうか?」として、彼らの復調に期待を寄せた。

 右肩の故障などで2019年は3試合の登板に終わったセベリーノについては「もし“その男”が復帰してゲリット・コールとタッグを組めば、ヤンキースが2009年以来となる世界一に輝く可能性は急増する」と指摘している。

 スタントンは今季左上腕二頭筋の故障で開幕直後に離脱。その後も怪我が相次ぎ、わずか18試合しか出場できず、3本塁打に終わった。記事では「スタントンには『ジャコビー・エルズベリー2世』になってもらっては困るとヤンキースは思っている。彼(エルズベリー)は故障がちの外野手である」と記され、ここ2年間使い物にならなかったエルズベリーの二の舞いにならないことを願っている。

 スタントンは2020年終了後に契約を破棄できるオプトアウトの権利を持っているが、現在30歳で、怪我が多いことを理由に、オプトアウトするかは「疑わしい」と指摘している。

(Full-Count編集部)

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