6年54億円のメジャー未経験22歳は成功するか…過去に“豪快”失敗例も

ホワイトソックスのルイス・ロバート【写真:Getty Images】
ホワイトソックスのルイス・ロバート【写真:Getty Images】

アストロズのシングルトンは5年総額11億円もメジャー2年で打率.171と失敗

 ホワイトソックスは2日(日本時間3日)、若手有望株のルイス・ロバート外野手と6年総額5000万ドル(約54億円)プラス2年の球団オプションで契約延長した。

 22歳のロバートは16年11月にキューバから米国へ亡命。17年5月にホワイトソックスとマイナー契約を結び、昨季は1A+、2A、3Aでプレー。3Aで47戦16発を記録するなど、マイナー計122試合出場、打率.328、32本塁打、92打点を記録した将来の主軸候補だ。米全国紙「USAトゥデー」の最優秀マイナーリーガーに選出され、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでも全体3位(球団1位)に位置づけている超有望株だ。

 メジャー未経験の選手との契約延長は史上5人目となるが、過去には失敗に終わった例もある。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のツイッターで、過去の4選手を紹介。マリナーズのホワイト、ホワイトソックスのヒメネス、フィリーズのキンガリー、アストロズのシングルトンがメジャー未経験で長期契約を手にした。ホワイトは今オフに6年総額2400万ドル(約26億円)で契約延長し、ロバートとともに今季の昇格が予想され、他の3選手はすでにメジャーデビューしている。

 ヒメネスは昨季開幕前に6年総額4300万ドル(約47億円)プラス2年の球団オプションで契約延長し、1年目から31本塁打、79打点と活躍。キンガリーは2018年開幕前に6年総額2400万ドル(約26億円)で契約延長し、2年目の昨季に19本塁打、15盗塁と飛躍した。一方でシングルトンは2014年途中に5年総額1000万ドル(約11億円)プラス出来高で契約延長したが、メジャー出場は2年のみで打率.171、14本塁打と期待外れに終わった。

 ランギス記者は「ホワイトソックスは(メジャーデビューしていない)2選手と契約延長をした唯一の球団」と紹介。昨季は地区3位だったが、今オフにはFAでカイケル、エンカーナシオン、グランダル、ジオ・ゴンザレスと大型補強をし、どのような戦いを見せるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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