高卒1年目で2軍首位打者、坂本の後継者候補…巨人、2020年ブレーク期待の若手は?

巨人・高田萌生【写真:Getty Images】
巨人・高田萌生【写真:Getty Images】

山下はイチロー以来の高卒1年目でのファーム首位打者、北村は出塁率.414

 5年ぶりにセ・リーグを制覇した巨人。今年は阿部慎之助2軍監督を迎え、ファームにも注目が集まる。昨年はファームで結果を残した選手も数多くおり、今季はレギュラー争いがより熾烈になりそうだ。そこで、2020年注目のブレークを期待する若手選手を取り上げたい。

○山下航汰外野手(2年目・19歳)

 高校通算75本塁打の大砲候補。2018年育成1位で加入すると2軍で結果を残し、7月5日に球団史上初の高卒1年目での支配下登録を勝ち取った。さらに1軍ではプロ初ヒットもマーク。2軍では90試合で打率.332、7本塁打、40打点の好成績で、高卒1年目では1992年の鈴木一朗(イチロー)以来のファーム首位打者に輝いた。

○高田萌生投手(4年目・21歳)

 2016年ドラフト5位で入団し、高卒2年目の2018年にはイースタンで3冠に輝いた。昨季は1軍での活躍が期待されたが、2登板(1先発)で0勝0敗、防御率2.69と初勝利はならなかった。2軍では20登板で6勝6敗、防御率2.99と変わらず好成績を残した。今年は社会人、来年は大学生の同い年が入団してくる世代とあり、今季こそは1軍に定着したい。

○北村拓己内野手(3年目・24歳)

 2017年ドラフト4位で亜細亜大から入団。プロ2年目の昨季はイースタンで112試合に出場し、リーグ3位の打率.290、リーグトップの出塁率.414の好成績を残した。1軍でも5試合に出場したが5打数無安打で初ヒットはお預けとなったが、出場機会されあれば、それは時間の問題といえるだろう。本職のサードには岡本が立ちはだかるため、ファースト、レフトとしてもアピールしていきたい。

○戸郷翔征投手(2年目・19歳)

 2018年ドラフト6位の長身右腕。高卒1年目だった昨季は勝てば5年ぶりのセ・リーグ優勝が決まる大舞台でプロ初登板初先発。勝敗はつかなかったが5回途中2失点で勝利に貢献。さらにプロ2戦目は救援登板で初勝利を掴んだ。2軍でも11試合で4勝1敗、防御率3.00と好成績に加え、42回を投げてイニング数を上回る44奪三振。背番号も「68」から「13」へ変更。今季のブレーク候補筆頭と言えるだろう。

○増田陸内野手(2年目・19歳)

 2018年ドラフト2位で明秀日立高校(茨城)から入団したホープ。光星学院(現・八戸学院光星)時代の坂本の恩師・金沢成奉監督が高校の監督だったため、“坂本2世”と呼ばれる“打てる遊撃手”。昨年は左手首手術の影響も出場は制限されたが、台湾で行われたアジア・ウインターリーグでは本塁打も放つなど順調に回復。大きく育ってほしい内野手だ。

(Full-Count編集部)

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